<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:成立学園5―2日体大荏原>◇27日◇3回戦◇新日本物流スタジアム多摩球場 土曜…

<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:成立学園5―2日体大荏原>◇27日◇3回戦◇新日本物流スタジアム多摩球場

 土曜日に予定されていた3回戦。日程が2日間スライドしたため、いくらかコンディション作りに苦労したところもあったかもしれない。それでも、秋空の下、いい雰囲気の試合が展開された。

 日体大荏原はブロック予選では聖学院、墨田工科を下し、本大会で青山に7対3、小岩に15対1と大勝しての3回戦となった。成立学園は、本大会では初戦で共栄学園に2対1、2回戦では創価に4対3と逆転勝ち。骨のある私立校にどちらも1点差の競り合いで、勝負強さを示しての3回戦だ。

 成立学園は、この2月、元西武ライオンズでプレーし、環太平洋大やJPアセット証券といった、大学や社会人の指揮も執ってきた安藤 信二監督を迎えた。学校としても「強い成立学園」の復活を目指していく方向性のようだ。

 成立学園は、この試合も9人で戦いきった。先発を任され打っても5番に入っている横山 和也投手(1年)が軸となっている。この日も投手として6回まで0に抑えた。力で封じ込めるというタイプではないものの、走者を出しても落ち着き、併殺で切り抜けるなど、上手に打たせて処理していた。

 攻めても成立学園は、初回に一死二塁で3番・中嶋 進之助選手(1年)の中越三塁打と4番・山下 隼選手(2年)の中前打で2点を先取する。2回にも二死走者なしからチャンスを作り、1番・中川 陽介選手(2年)のタイムリー打で追加点をあげた。中川選手はスイングも鋭く、この日も2安打。そして、大事なところで回ってきた打席では2度も申告敬遠となった。日体大荏原ベンチもそれだけ警戒していたということであろう。

 成立学園は、4回にも一死満塁の場面で、安部 善朝選手(1年)の内野安打の間に、わずかなスキを突いて三塁走者に続き二塁走者も還った。この好走塁はまさに成立学園のスタイルだ。

 安藤監督は、「好ゲームだったと言っていいでしょうか(笑)。後半ちょっとアップアップになりかけましたが、それでもよく堪えて、接戦で強くなってきたとは思います。二死から、点を取れたということもよかったですね。チームとしては、先行して粘り、しっかりと守っていくという形が、このチームのスタイルです」と、試合を重ねながら、チームが成長していっていることを実感している様子だった。

 日体大荏原は、5点を追いかける7回に安打と野選にバントで一死二、三塁から9番・石井 晴健選手(2年)が狙いすました左中間を破る三塁打で2者を還した。9回も2安打を浴びせて追い上げかかったものの、最後まで、横山投手のペースを崩しきることはできなかった。