スミス(写真)とマンシーのアーチは価値あるものだった(C)Getty Images 2025年のワールドシリーズはトロン…

スミス(写真)とマンシーのアーチは価値あるものだった(C)Getty Images

 2025年のワールドシリーズはトロントでの2試合を終え、ドジャースとブルージェイズがそれぞれ1勝ずつと星を分け合っている。初戦、4-11で敗れたドジャースは負けられない2戦目、試合後半で打線が奮起しブルージェイズの先発ケビン・ガウスマンを攻略。9回を投げ抜いた山本由伸の好投もあり、5-1で勝利している。

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 この第2戦、星を奪い返したドジャースは1失点完投の山本が勝利の立役者であることに異論はない。だが、1-1で迎えた7回表、均衡を破った2本のソロ本塁打も試合の行方を決定付けるハイライトだったと言えるだろう。ウィル・スミス、マックス・マンシーのバットが試合を大きく動かした。

 ドジャースは初回に先制となる1点を挙げたものの、その後はガウスマンの投球の前に打線が沈黙、2回から6回までパーフェクトに抑えられていた。しかし、7回一死からスミスがガウスマンの速球を捕え、レフトポール際に叩き込み勝ち越しに成功。さらに、マンシーもアウトコース高めのストレートを逆方向へと運ぶと、この打球もレフトフェンスを越えた。中軸2人による劇的なアーチでエース右腕をマウンドから降ろしたドジャースは、8回にも2点を加えるなど、終盤で一気に試合の流れを引き寄せた。

 これには、メジャー公式サイト『MLB.com』でも、殊勲のスミスとマンシーのバッティングにスポットを当てている。

 昨季王者に白星をもたらした2本塁打を称える同メディアは、「スミスとマンシーが打線に火を点けたのは、ある意味で象徴的だった」などと指摘。その理由として、「ドジャースの打線にはショウヘイ・オオタニ、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンという将来の殿堂入り候補が並ぶが、真の強さは打撃陣の層の厚さにある。もし“トップスリー”を抑えても、その後ろにはポストシーズン経験豊富なオールスターたちが控えているのだ」と評している。

 さらに、中盤まで拮抗していた試合展開も振り返りながら、「スミスの本塁打を機にドジャース打線は本来の姿を取り戻した」と説いており、他にも、「ヨシノブ・ヤマモトに追加点が必要だったわけではない。むしろ、このドジャースの終盤の攻撃はシリーズを優位に進める意思表明だった」などと主張する。その上で、「ブルージェイズの圧倒的な打線は大きく取り上げられてきたが、ドジャースの打線も十分なまでの厚みを証明した」と印象を綴っている。

 また今回のトピック内では、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督の試合後でのコメントも掲載。指揮官は以下のような言葉を残している。

「典型的な投手戦だったが、向こう(ドジャース)はスイングで流れを持って行った」

 ドジャースは多くの打者が試合を決めるだけの勝負強さと長打力を備えていることを、この日のスミスとマンシーにより示された。そして3戦目以降、連覇の可能性をより高めるべく、打撃陣のさらなる活性化への期待も大きく膨らみ続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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