角田の去就決定は先延ばしになったが、依然として苦しい状況に変わりはない(C)Getty Images F1第20戦メキシ…

角田の去就決定は先延ばしになったが、依然として苦しい状況に変わりはない(C)Getty Images
F1第20戦メキシコGP決勝が現地時間10月26日、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、角田裕毅(レッドブル)は11位に終わり、ポイントに届かなかった。
10番手スタートとなった角田は、レース中盤まで入賞圏内で周回を重ねていたものの、37周目でのピットイン時、クルーによるタイヤ交換作業が約12秒の時間を費やすこととなり、大幅にポジションを落としてしまう。コース復帰後、15位から巻き返しを見せるも、71周を走り終えた順位は11位と、2戦連続での入賞を逃している。
ピット作業の不手際により順位を落とすという不運に見舞われた角田。シーズン終盤、注目を集める来季シート争いへのアピールも不十分のまま、悔やまれるレースとなった。
理由はどうあれ、ノーポイントに終わった角田のメキシコでの結果には、海外メディアにおいて厳しい評価が下されている。オーストラリア放送局『FOXSPORTS AUS』では、来シーズンの去就の話題も絡めており、「レッドブルがメキシコGPをドライバー陣容決定の期限と位置付けていたことを考えれば、F1の将来を左右する可能性があった週末、この日本人スターが必要としていた結果とは程遠かった」などと指摘。
さらにこの週末において、チーム首脳陣が予定していた来季陣容発表を延期する意向を示していたと説きながらも、「パドックではツノダが来季の座をアイザック・ハジャーに奪われるのを防ぐだけの成績を残したとは、多くの人々が信じていない」と断言。決勝11位というリザルトに対し、苦言を呈している。
また、レース後に角田が、「今日は簡単に取れるポイントだった。でも、それを無駄にしてしまった」などと語ったコメントも掲載。やりきれなさを隠そうとしない日本人ドライバーに対し同メディアは、それらの言葉について、「自身が出来る限りのことはやったと振り返り、オープニングスティントでのペースは概ね競争力があったと弁護する主張もあったが、それでも自分の状況を救うには十分ではないと自覚している様子だった」として、その表情や胸の内を読み解いている。
今回も予選、決勝と思い通りの走りを見せることが出来ずに、角田はグランプリの3日間を終えた。残り4戦、全力を尽くす先には、果してどんな結末が待っているのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】決定間近のレッドブル来季ラインナップにF1界OBが持論 囁かれる角田裕毅放出については「間違い」 リンドブラッド起用も「2027年から」と訴え
【関連記事】接触寸前だったベアマンが激怒 角田裕毅の“必死すぎる好走”に皮肉「頑張ってるのに報われない。だから無茶苦茶なリスクを冒す」
【関連記事】皇帝シューマッハの息子は「ツノダより優れてる」 元F1戦士の“身内贔屓”が波紋「ミックより酷い、いや、かなり酷いと言える」