◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(26日)◇エミレーツGC マジュリスコース(UAE)◇7289yd(…

中野麟太朗は早大の最終学年。プロ転向を控えたアマチュアとしての大舞台だった(大会提供)

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(26日)◇エミレーツGC マジュリスコース(UAE)◇7289yd(パー72)

3年連続3度目の挑戦だった中野麟太朗(早大)は3位で幕を閉じた。静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開催された前年と同順位。優勝者との2打差も同じだった。「優勝と上位っていうのは何か違うものがあると思う。その苦しさを耐え抜いて優勝したかったです。去年もあと一歩で、今回も追い抜けるチャンスもあった中、まだまだだなという感じでした」と受け止めた。

5打差2位から最終日最終組での18ホールは、確かにチャンスがあった。首位スタートの長崎大星がスコアを落とし、混戦模様となったサンデーバックナインの13番でバーディを奪った。予選ラウンドは2日間ともイーグル、3日目もバーディとしていたパー5の得意ホールをものにして以降、なかなかスコアを動かせなかった。短いパー4の17番は最終組の3人そろってティショットをグリーン近くまで飛ばしながら、中野だけがバーディを逃した。

18番(パー5)を前にトップの背中が3打差に遠のき、悲願の頂点は限りなく厳しくなった。それでも、「始まる前からこの1週間は思いっきり楽しんで終わりたいと言っていたので、最後の一打まで笑顔でプレーできたかなと思います」。最終ホールは手前の池を越えてギリギリ残ったセカンドから、3打目のアプローチを寄せてバーディで締めくくった。

明大中野高から早大に進学する異色のキャリアを歩み、2023年「日本アマ」を制した。今年は2月中旬から2カ月近い期間を海外で過ごし、オーストラリアツアーのクオリファイング・スクール(予選会)にも挑んで出場資格をゲットした。「全米アマ」や「全英アマ」でもマッチプレーを勝ち進む活躍を見せた。全米アマのマッチプレー1回戦で破った相手が、今回優勝したフィファ・ラオパクディー(タイ)。プロ転向後のハイレベルな戦いを見据え、タフな環境で成長を模索してきた。

来年度「マスターズ」と「全英オープン」の出場権に届かず、これがアマチュアとして臨む最後の大会になる可能性もある。「もしこのままプロになったら、またイチからのスタートになると思う。(いきなり)こういった海外でトップレベルの人たちとプレーする機会は少なくなると思うんですが、プロでこのような舞台で戦えるように一念発起してやり直します。世界一を必死で目指していきます」。ひとつの夢は破れても、変わらぬ大志を抱いて次のステージに進む。