<令和7年度秋季近畿地区高等学校野球大会:滋賀学園2-1近江>◇26日◇準々決勝◇さとやくスタジアム 近年の滋賀をリード…

<令和7年度秋季近畿地区高等学校野球大会:滋賀学園2-1近江>◇26日◇準々決勝◇さとやくスタジアム

 近年の滋賀をリードする近江(滋賀1位)と滋賀学園(滋賀3位)が来春の甲子園出場を懸けた近畿大会準々決勝で激突。県大会準決勝では近江が延長戦の末に8対6で勝利していたが、今回は滋賀学園がサヨナラ勝ちでリベンジした。

 両校のプライドがぶつかり合った一戦は白熱した好ゲームに。ともに無失策とハイレベルな守り合いとなった。

 近江の先発は最速148キロ右腕の上田 健介投手(2年)。1回戦の市尼崎戦では7回を投げて7四死球と制球に苦しんだが、「変化球でストライクを取れたのが良かったです」とこの日は8回まで2四球と安定した投球を見せる。

 対する滋賀学園の先発はエース左腕の土田 義貴投手(2年)。県大会中に腰を痛めて1回戦の乙訓戦では登板がなかったが、この試合には間に合わせることができた。

 土田は9回を投げ切り、8安打4四死球7奪三振で1失点と粘りの投球。「上手く緩急を使いながら、ストライクを入れて頑張ってくれました」と山口 達也監督は評価した。巧みな投球術は先日のドラフト会議でソフトバンクから育成6位指名を受けた長﨑 蓮汰投手(3年)からのアドバイスがあったという。

「前後左右で惑わせるように長﨑さんに言われたので、奥行きとコースで今日は勝負できて良かったです」

 9回表には二死満塁のピンチを招くも二飛で凌いで無失点。その裏には3番・島尻 琳正捕手(1年)の左越え二塁打を起点に一死満塁のチャンスを作る。この場面で県大会の3位決定戦で決勝の満塁本塁打を放っている中野 壮真(2年)に打順が回った。

「絶好調だから、お前が決めてこい。何も緊張することはない」と山口監督からの伝令を受けて打席に入った中野。2ボール2ストライクから真ん中付近に入ったストレートを振り抜くと、打球は三遊間を抜ける左前適時打となり、試合に終止符を打った。

「自分たちがどうやって勝つかを寮や学校でずっとミーティングをしてきて、時には意見がぶつかり合って、言い合いが起こることもありました。その中でキャプテンの藤川(倖生・2年)や副キャプテンの吉森(爽心・2年)がチームをまとめてくれました」と中野は試合後にこれまでの出来事を思い出して嬉し泣き。厳しい局面を何度も乗り越えて、来春の甲子園出場に大きく近づいた。

「しっかり粘っていこうという指示が最後まで通って、選手たちがやり切ってくれました」と話した山口監督。個々の能力の高さと粘り強さを兼ね備えたこの世代の滋賀学園も全国で戦える力がある。

敗れた近江もハイレベルな接戦を演じたことでセンバツ出場に望みはあるが、「レベルアップしないと夏は戦えないということがよくわかりましたので、夏に向けて頑張りたいと思います」と小森 博之監督は既に視線を夏に向けていた。

滋賀を代表する強豪対決に相応しい熱戦を披露した滋賀学園と近江。この2校のライバル物語はまだまだ続いていきそうだ。