今後は「海外を含めて広い視野で考えたい」 ソフトバンクの板東湧梧投手が27日、みずほPayPayドーム内の球団事務所を訪…

今後は「海外を含めて広い視野で考えたい」

 ソフトバンクの板東湧梧投手が27日、みずほPayPayドーム内の球団事務所を訪れ、来季の契約を結ばない旨を伝えられた。

「覚悟はしていたので。この時が来たなという感じです。とにかく最後まで1軍の舞台で投げることを目標にしていたんですけど。なかなか結果がでずに悔しい思いが一番強かったですけど、気持ちは切らさずにやれたなとは思います」

 板東は鳴門高、JR東日本を経て2018年ドラフト4位でソフトバンクに入団。2021年には中継ぎとして44試合に登板し、防御率2.52を記録するなど、貴重な右腕としてブルペンを支えた。しかし、2024年、2025年と2年続けて1軍登板がなく、苦しい期間を過ごした。

「1年目もうまくいかなくて、その時モヤモヤしてた気持ちを2年目で初めて上がった時に素晴らしい世界だなと。活躍すれば楽しいんだなと感じて。この2年間1軍に上がれなかったので。プロ野球の素晴らしさをより濃く思っているところです」

 今季はウエスタン・リーグで9勝2敗、防御率2.48の成績を残し、最優秀防御率と最高勝率のタイトルを獲得していた。

「4年前、最終戦でリーグ優勝決まる試合で投げさせらもらったことは、負けましたけど一生の財産というか、痺れました」と振り返る。ただ、1軍登板のなかった、直近2年間については「もうひとつ自分を信じられなかった。それが一番悔しいですね」と無念の思いを吐露した。

 今後については「野球はしたい気持ちは強く残ってる。このままで終わりたくないので。NPBなら一番嬉しいですし、そうじゃなくても広い視野で見たいと思います」とし、トライアウトに参加する可能性も示した。「独立とか社会人とか、どこまでとかはわからないですけど。海外を含めて広い視野で考えたいと思います」とカテゴリーに問わず、野球を続けることも示唆した。

 ソフトバンクは23日に行われたドラフト会議で、2位で九州共立大の稲川竜汰投手、3位で大阪商業大の鈴木豪太投手、4位で岐阜協立大の相良雅斗投手を指名するなど、投手陣の再整備を進めていた。(Full-Count編集部)