秋季関東地区大会で3年ぶりの頂点に立った山梨学院。今大会から投手復帰を果たした菰田 陽生(2年)、エース左腕の檜垣 瑠輝…
秋季関東地区大会で3年ぶりの頂点に立った山梨学院。今大会から投手復帰を果たした菰田 陽生(2年)、エース左腕の檜垣 瑠輝斗(2年)の二枚看板を軸に、打線も3試合で31得点と圧倒的な力で勝ち上がった。
そんなWエースに続く3番手は誰になるのか。熾烈な争いが繰り広げられる中、名乗りを上げたのが技巧派左腕の木田 倫大朗(2年)だ。
準決勝の専大松戸戦では先発の竹下 翔太(2年)が初回に失点し、なおも1死満塁とされたところでマウンドへ。相手に流れが行きかけた場面でも「苦しいカウントから気を引き締めた」と併殺打に打ち取り逆転を阻止。その後も120キロ台の真っすぐに得意のスライダー、チェンジアップでうまくタイミングを外して2、3回を無失点に抑えた。4回先頭に安打を許し、一死二塁となったところで降板したが「この日は木田の踏ん張りがMVPだった」と吉田 洸二監督も称賛。少ないチャンスで指揮官からの信頼を勝ち取っている。
木田が公式戦デビューを果たしたのは1年生の夏。同学年の中でも早くから登板機会を得たものの、菰田、檜垣が一気に主戦場へと駆け上がった。「(2人は)なかなか届かない存在。背中を追って頑張らないといけない」。今夏も1イニングだけにとどまったが、「同部屋の檜垣から投球フォームや、甲子園で苦しい場面を経験した時の心構えを教わった」と仲間に助言を貰い、来たるチャンスを待った。
選抜当確が決まり、巡ってきたアピールの場。「投げているボールは2人に勝てませんが、気持ちには自信がある。表情を変えずに投げることを意識しています」とひょうひょうと腕を振り、存在感を示している。「首脳陣の方が自分に合った変化球を丁寧に教えてくれる。頑張れる環境があるからこそ、この秋も投げることができる」と持ち味の打たせて取る投球で地元・山梨開催での頂点奪取に貢献した。
もちろんライバルも黙ってはいない。竹下も準決勝では持ち味を発揮できなかったが、国民スポーツ大会で今夏甲子園4強の県岐阜商相手に3回までパーフェクトピッチング。他にも三塁手のレギュラーを張る藤田 蒼海(2年)ら、1年時から公式戦のマウンドを経験した選手も控えている。木田も「次も苦しい場面で投げると思う。技術面だけでなく、メンタル面でもしっかりと準備をして、いい投球で流れを持っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。来月14日から開幕する明治神宮大会では、当確となった選抜大会に向けたアピール合戦となりそうだ。