(26日、秋季近畿地区高校野球大会準々決勝 神戸国際大付3―0橿原学院) 神戸国際大付が、5年ぶりの選抜大会出場に大き…

 (26日、秋季近畿地区高校野球大会準々決勝 神戸国際大付3―0橿原学院)

 神戸国際大付が、5年ぶりの選抜大会出場に大きく前進する1勝をあげた。それも、とても劇的な形だった。

 立役者は背番号11の左腕・宮田卓亜(とあ)投手(2年)だ。

 八回の先頭打者に四球を与えるまでは相手打線に出塁を許さず、完全に封じた。

 直球の最速は137キロというが、打者にはそれ以上の球速に感じさせるような伸びがあった。スライダーやチェンジアップもさえて11奪三振。試合が進むにつれて雨脚が強くなる悪条件のなか、何度も球審にボール交換を依頼し、細心の投球で最後まで安打を許さなかった。2四球、110球での無安打無得点試合を成し遂げた。

 「最後はホッとしました。投げていて楽しかったです」

 宮田投手について「腕がよく振れて、ストライク先行でいけたのが良かった」とたたえた青木尚龍監督には、甲子園への特別な思いがある。

 2021年春の甲子園はコロナ禍で観客数に制限があり、声を出しての応援ができなかった。「すごく寂しかった」と振り返る。

 05年の選抜大会では4強だった。アルプススタンドから大声援で応援される喜びを知る監督は「満員の観客の前で生徒たちに試合をさせてあげたい」と熱望する。

 宮田投手は「近畿大会で優勝し、さらにレベルアップしたいです」。来年1月末に届く吉報を待つ。(岡田健)