去就の決定は先延ばしとも伝えられているが…(C)Getty Images 今回も中段グリッドから上位進出を目指す。 レッ…

去就の決定は先延ばしとも伝えられているが…(C)Getty Images

 今回も中段グリッドから上位進出を目指す。

 レッドブルの角田裕毅は現地時間10月25日に行われたF1第20戦メキシコGP公式予選で1分16秒816と、11番手のタイムをマーク。トップ10にわずかに届かずQ2敗退となった。Q2で10番手だったレーシングブルズのアイザック・ハジャーと0.012差でQ3進出を逃す結果となり、その悔しさを決勝での走りにぶつけ巻き返しを目指す。

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 フリー走行では3回とも一桁順位のタイムを記録した角田だったが、予選では僅差で11位にとどまった。また、直近4レースでいずれもフロントロウからスタートし3勝を挙げているチームメイトのマックス・フェルスタッペンも、今回は予選5位に終わっている。エルマノス・ロドリゲス・サーキットの決勝仕様として仕上げる、レッドブルチームのマシンセッティングも、2台のレース結果を大きく左右するカギとなることは間違いない。

 角田にとっては決定間近とされる来季の去就にも影響を及ぼす一戦。このメキシコGPではポイント獲得はもちろん、シート争いのライバルとなるハジャー、リアム・ローソンのレーシングブルズ勢よりも強いインパクトを残す結果が求められる。

 その中で、角田のメキシコGP予選結果には、やはり物足りない順位だったとの指摘が飛んでいる。オランダ専門メディア『RacingNews365』では、予選終了後、「ユウキ・ツノダ、またもレッドブルで苦しい状況、 F1シート争いの重圧が高まる」と銘打ったトピックを配信。「ツノダは再び、最終のトップ10進出を懸けたQ3に進むことができず、Q2を11番手で終えた」とレポートするとともに、「これでツノダは、3戦連続で予選最終セッション進出を逃したことになる」と綴っている。

 さらに同メディアは角田に対し、「来季のレッドブルのドライバーラインナップ決定が近づく中で、厳しい視線が向けられている。多くの見方では、ツノダはハジャーにシートを譲る形が予想されている」などと指摘。

 その上で、「ただし、レッドブルの傘下に留まり、姉妹チームのレーシングブルズでF1シートを維持できるのかどうかは不透明だ」として、日本人ドライバーの将来についての見解を並べた。

 角田らの来季シートに関しては、レッドブルグループ首脳陣の決定が当初伝えられた今月中よりも、先延ばしとなるなどとも報じられている。だが、そのタイミングが何時になるにせよ、F1キャリア5年目のシーズンが終わりに近づいている角田にとっては、残りの全てのグランプリが自身の価値を証明する舞台となるはずだ。

 第20戦メキシコGP決勝、まさにF1ドライバーとしての進退が懸かかるレースのスタートが、間もなく切られようとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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