来年4月に春巡業「大相撲小松場所」が石川県小松市で開催されることを記念し、25日、同県出身の横綱大の里と宮橋勝栄市長の…
来年4月に春巡業「大相撲小松場所」が石川県小松市で開催されることを記念し、25日、同県出身の横綱大の里と宮橋勝栄市長のトークショーがこまつドーム(同市林町)であった。約250人が参加。ふるさとの言葉に包まれる会場で笑顔を見せ、寄せられた質問にも答えた。
大の里が登場すると、会場は歓声と拍手に包まれた。大の里は石川県で相撲を始め、横綱になるまでの道のりを振り返り、「地元の熱い声援を頂き、本当に力になっている」と話した。先週19日までの大相撲ロンドン公演も話題となり「すごい盛り上がって相撲を真剣に見て下さった。楽しかった」と振り返った。これまでで一番嬉しかった瞬間については「入門して1年後の、ちっちゃいちょんまげの時に幕内で優勝したこと」。今後の目標は「横綱は常に優勝争いに絡まないといけない。たくさん優勝して、長く長くやりたい」と話した。
参加者からの質問コーナーもあり、大の里の故郷の津幡町の相撲教室に通う小学3年生から「どうやったら強くなりますか」と聞かれると、大の里は小学生時代には「弱かった」と明かし、「一番は相撲を嫌いにならないこと。とことん好きでいてくれたら」とエールを送った。
「石川弁のトーンがいいですね」と故郷の言葉なまりにしみじみ感じ入る場面も。「全勝優勝はいつできますか」との厳しい質問には、苦い顔をしながらも「しっかりとそれに向けて頑張りたい」と力強く答えていた。
小松市から姉妹で訪れた島崎紗綾さん(33)は「チャーミングで大きくて、かっこよかった」。能美市から夫婦で駆けつけた伊藤正幸さん(75)は「明るい性格で、愛されるキャラクター。毎回優勝争いに絡んで欲しい」と期待を語った。
大相撲小松場所は来年4月7日、末広体育館(同市末広町)であり、大の里と豊昇龍の両横綱や大関琴櫻をはじめ、約200人の力士が参加する予定。(砂山風磨)