スクーバル獲得となれば、ドジャースの投手陣は大谷や佐々木を含めて大きな話題を生みそうだが…(C)Getty Images…

スクーバル獲得となれば、ドジャースの投手陣は大谷や佐々木を含めて大きな話題を生みそうだが…(C)Getty Images

 現地時間10月24日にメジャーリーグで今季の覇者を決めるワールドシリーズが開幕。ブルージェイズが本拠地でドジャースを11-4で撃破し、球界は大いに沸き立った。

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 いよいよ25年シーズンの終幕が間近に迫る中、水面下では来季の戦力補強に向けた動きがにわかに騒がしくなってきている。毎オフのように大物選手の移籍が実行される米移籍市場にあって、今冬に引く手あまたとなりそうな気配を漂わせているのが、26年オフにFAとなるタリク・スクーバル(タイガース)だ。

 実力に疑いの余地はない。現在28歳の左腕は今季も31試合に先発してリーグトップの防御率2.21をはじめ、241奪三振(同2位)、クオリティスタート21回(同2位タイ)、13勝(同6位タイ)の軒並みハイスタッツを記録。サイ・ヤング賞に輝いた昨季の勢いそのままに、圧倒的な支配能力で球界を席巻した。

 今まさにキャリアの最盛期を迎えているスクーバル。26年にFA権を取得する彼を現時点で獲得するためには、基本的にはトレードしか手段はない。当然ながら見返りにトッププロスペクトを含めた相当な水準の選手を提示しなければ、タイガースもゴーサインは出さないはずである。

 そうした情勢下で、「有力な獲得候補」として名を挙げられるのが、ドジャースだ。MLB公式サイトが厳選するトッププロスペクトランキングTOP100に7人が選出されるタレント軍団には、いわゆる“交渉材料”が多く備わっていると言える。

 すでにブレーク・スネル、山本由伸、タイラー・グラスノー、大谷翔平と強力な先発ローテーションを擁しているドジャースだけに、スクーバルが加わるとなれば、まさに虎に翼。「投手王国」はより強固な礎を築くことになる。

 では、現時点で可能性はどれだけあるのか。スペイン紙『Marca』のアメリカ版は「彼らは日本の若きスター投手であるロウキ・ササキを含む7選手がトップ100入り。スクーバル獲得のための交渉の余地は他球団に比べて大きい」と断言した。

 さらに「交渉が成立すれば、ドジャースの先発投手陣は、層の厚さ、経験、そして国際的な才能を備え、MLB史上最も圧倒的な先発陣の一つとなる可能性がある」と訴える同紙だが、同時に銀河系軍団が抱える“ジレンマ”も説いている。

「ササキを含むことになる多くの若手を失う可能性が出るのはドジャースにとって痛手になり得る。そこで生じるジレンマは明らかだ。彼らは賭けて再びタイトルを目指すべきなのか、それとも中長期を見越して若手有望株を守るべきか。アンドリュー・フリードマン(編成本部長)をはじめとする首脳陣の決断は球団の近将来を決定づけ、メジャーリーグの勢力図を大きく変える可能性を秘めている」

 山本がドジャースと23年12月に締結した12年総額3億2500万ドル(約491億円)のメガディールが示すように、近年の米球界は先発投手の契約金が高騰。多くの交渉を成立させてきた剛腕代理人スコット・ボラス氏とマネージメント契約を締結しているスクーバルも、大型契約を狙っているのは想像に難くない。実際、米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者によれば、タイガースと当人の要求額には2億5000万ドル(約376億円)の差が生じているという。

 将来的にスクーバルと大型契約を結べる財政的なポテンシャルを考慮しても、ドジャースはCY賞左腕にとって、うってつけの場所と言えそうだが、果たしてどのような決断が下されるのか。交渉の行方を興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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