(25日、第78回秋季東海地区高校野球大会準決勝 三重10―2聖隷クリストファー=7回コールド) 三重の古川稟久(りく…

 (25日、第78回秋季東海地区高校野球大会準決勝 三重10―2聖隷クリストファー=7回コールド)

 三重の古川稟久(りく)投手(2年)が、聖隷クリストファー打線を6安打に抑え、七回を投げきった。二回に2点を先取されたが、制球を低めに修正して立ち直って追加点を許さず、味方の反撃を呼び込んだ。

 昴学園に初戦負けした今夏の選手権三重大会以来の先発。聖隷の高部陸投手(2年)とは、今春の東海大会1回戦で投げ合った時には三重が九回サヨナラ勝ちしたが、「相手は今夏の甲子園でも活躍した注目左腕。投げ勝って、目立ってやろうと意識した」と古川投手。

 立ち上がりは、緊張から球が高めに浮き、二回に高部投手の適時二塁打などで2点を先取された。だが、味方がその裏に追いついたことで冷静さを取り戻し、前のめりに突っ込むフォームを修正して球を低めに集めた。四回1死二、三塁のピンチでは、渾身(こんしん)の速球で後続を打ち取り、五回には自ら適時打を放った。

 最速146キロの球威で1年生の時から注目されたが、制球が定まらずに自滅する試合もあった。新チームでは背番号10をつけて中継ぎや救援を務めていたが、古川投手は試合後、「エースは自分だと、自信を持って甲子園をめざす」と話した。

 沖田展男監督は「古川が七回を投げてくれたのは大きい。打線は、今夏に津田学園の桑山晄太朗投手らを想定して左腕対策に取り組んだのが生きた。決勝は投手陣フル稼働でのぞむ」と話した。(本井宏人)