10月23日に開催された今年のドラフト会議は117名が指名された。 来年のドラフトは例年より1位を期待できる逸材が多く、…

10月23日に開催された今年のドラフト会議は117名が指名された。

 来年のドラフトは例年より1位を期待できる逸材が多く、豊作年として期待される。

ドラ1を狙える高校生BIG3

 高校生では、192センチの長身右腕・菰田 陽生投手(山梨学院)が目玉候補となりそうだ。

 この夏の甲子園では最速152キロを計測。長身から投げ込むストレートは、140キロ前半に抑えていてもジャストミートされないほどの球質の良さがある。どちらかというと2年春までは投手としての完成度が高かったが、夏にかけて打撃の成長も著しい。夏の甲子園では15打数7安打、国体では10打数5安打といずれも大当たりだった。秋季関東大会の浦和学院戦では詰まりながらもバックスクリーン弾。投打ともに怪物化している。

 投手としては夏の準決勝で肘を痛め、復帰途中。チームは故障なく次のステージに預けることを徹底しているため、投手としては無理をさせていない。

 高校で完成しなくてもプロで常時150キロ後半・MAX160キロ以上を投げられるポテンシャルは秘めている。それでありながら、ストライク先行能力も高い。よほどのパフォーマンスダウンがなければ、1位指名は固いだろう。怪我なくプロの世界に進んでほしい。

 高校生NO.1左腕は、末吉 良丞投手(沖縄尚学)。さらなる進化にも注目が集まる。今年の甲子園優勝左腕となったが、実戦力は今年ドラフト指名された高校生左腕と比較しても頭一つ抜けている。まだこの春までは荒削りなところはあったが、半年間でフォームの動きが小さくなり、出どころが見にくい投手となった。140キロ台中盤の速球は簡単に前に飛ばせないほどの威力がある。鋭く落ちるスライダー、チェンジアップの投げ分けも非常にうまい。技術的には申し分ない。あとはコンディションに気をつけてスケールアップしてほしい。順調にいけば、同郷でオリックスのエース・宮城大弥投手のように、ドラフト1位を目指せるだろう。

 152キロ右腕・織田 翔希投手(横浜)は久しぶりに横浜から直接ドラフト1位が狙える逸材だ。1年秋からエースとして活躍し、二季連続甲子園に出場。対戦相手から厳しいマークを受けながらも抑え、過密なスケジュールの中でも常時140キロ後半の速球を維持できる。コンディション管理の上手さは特筆すべきものがある。

 村田監督にエースとしての心構えを叩き込まれており、プロでも生き残れる強いマインドも備わっている。心身ともにドラフト1位の素質が備わっている。将来、球界のエースになれる素質があると言っていいだろう。

左から佐藤、有馬

大学生では4投手がドラフト1位を狙える可能性がある。

 鈴木 泰成投手(東海大菅生-青山学院大)は東海大菅生時代から注目を集めていた大型右腕。持ち味は約2700回転もある常時140キロ台後半のストレートだ。ネット裏で見ていてもいかにもホップ成分が高そうな勢いがあり、さらにスライダー、カーブも器用に使える。広島・森下 暢仁投手(大分商)のような投手に育ちそうだ。

 佐藤 幻瑛投手(柏木農-仙台大)は最速159キロを誇る本格派右腕。仙台大入学当時は145キロだったが、3年間で14キロもスピードアップさせた。とにかくストレートで圧倒する投手で、リリーフ時は常時155キロを計測しており、ストレートとわかっていても打てない勢いがある。投球術を極めていけば、競合ドラフト1位になる可能性があるだろう。佐藤自身、大学在籍中の160キロ以上達成を目指している。

 有馬 伽久投手(愛工大名電-立命館大)は今年大学日本代表に入った本格派左腕。愛工大名電時はエースとして22年夏の甲子園ベスト8入りに貢献。当時は打撃センスも非常に高い左腕という印象だったが、3年間で常時140キロ台後半の速球、切れ味抜群のスライダーで圧倒する剛腕へ成長。大学日本代表にも選ばれ、先輩左腕からチェンジアップを学んだ。秋のリーグ戦では優勝を果たした。

 猪俣 駿太投手(明秀日立-東北福祉大)は、中日2位の櫻井 頼之助投手(聖カタリナ)との2枚看板として活躍した大型右腕。安定して常時140キロ台後半の速球を投げ込むスケールの大きさは櫻井を上回るものがあり、スライダー、フォークの精度も高く、ドラフト1位候補と言えるだろう。

 現時点で1位候補が7人もいる年はなかなかないが、ほかにも常勝・青山学院大の渡部 海捕手(智弁和歌山)、150キロ右腕・丹羽 涼介投手(市和歌山)、26年の大学生NO.1外野手・榊原 七斗(報徳学園-明治大)など楽しみな選手が多い。

彼らが順調にこの1年を過ごし、2026年のドラフトを盛り上げることを期待したい。