メキシコシティGPは、角田にとってまさに正念場だ(C)Getty Images レッドブルの角田裕毅が現地時間10月23…

メキシコシティGPは、角田にとってまさに正念場だ(C)Getty Images

 レッドブルの角田裕毅が現地時間10月23日、F1第20戦メキシコシティGPの開幕前日会見に出席し、前戦アメリカGPの予選で元同僚でもあるレーシングブルズのリアム・ローソン(ニュージーランド)を批判する発言したことを謝罪した。

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 角田はアメリカGP予選ではQ2敗退して13番手に終わり、「いつもの展開だよ。いつもわざとやっているし、しかも最低なことをする。彼のせいだ」とセッション後にメディアに対して発言していた。

 このことについてメキシコシティGPの木曜会見では「メディアに対しての発言について、チームとVCARB(レーシングブルズ)に謝罪しました。あれは全く不必要でした」と語った。ローソンとはこの件で直接にやりとりをしておらず、ローソンは「(アメリカGPの)オースティンで何が起きたのかよく分かりません」と話していた。

 角田の来季の去就についてはレッドブル側がこのメキシコシティGPまでの結果をみて決めるとしており、レッドブルに残留するのか、レーシングブルズに出戻るか、それともレッドブルグループでのシートを喪失するのか。運命の分かれ目となる。

 コンストラクターズタイトルは2年連続でマクラーレンが獲得したものの、ドライバーズタイトルについては5連覇がかかるフェルスタッペンがランキング3位でポイントリーダーを守るマクラーレンのオスカー・ピアストリ(オーストラリア)を追いすがっており、ここ4戦で3勝を挙げたことで、その差は40ポイントに詰まった。

 角田も上位を争ってチームメートをアシストしたい意向で「結果こそが重要。チームにとって、特にチームメイトにとって、チャンピオンシップで本当に重要な瞬間だから、それをどれだけサポートできるかが重要だ」と語った。

 最新のエアロパッケージで走るフェルスタッペンと比べると、アップデート前の仕様をあてがわれる角田は満足のいく走りができていないものの、アメリカGPでは中段のグリッド順から土曜のスプリント、決勝とも7位に入り、計8ポイントを獲得。大きなアピールをすることができた。

 F1に参戦して今季で5年目。待望のトップチームを果たしながら苦戦続きだった角田にとってもここが正念場。レッドブル首脳陣をうならせるパフォーマンスを見せてレギュラーシートを死守したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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