松田がスーパーGTからの引退を決意した。写真は2016年のもの(C)Getty Images スーパーGTに日産系のKO…

松田がスーパーGTからの引退を決意した。写真は2016年のもの(C)Getty Images

 スーパーGTに日産系のKONDOレーシングから参戦している松田次生が、自身のSNSなどを通じて今季限りでシリーズの活動を終えると発表した。GT500クラスでは2014、15年と2年連続でチャンピオンとなり、通算25勝。11月1、2日のシリーズ最終戦モビリティリゾートもてぎ大会がスーパーGTでのラストランとなる。ただし、レーシングドライバーとしては引退しない方針で完全にヘルメットを置くことはないという。

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「第6戦SUGOで25勝を達成し、まだやれる、という気持ちがありつつも、目標を達成した時点で降りるのが僕らしいのではないかと思い自分で決断しました。また、SUGOでは、GT500で初優勝をした若い後輩の姿を見た時に、次の世代にバトンを繋げられたような、嬉しいような寂しいような不思議な気持ちになりました」と日産のモータースポーツ活動を統括する「日産モータースポーツ&カスタマイズ」を通じてコメントした。

 自身のSNSでも「この決断をするまでNISMOと話し合いを重ねました。まだやれる、と思いつつも体力や年齢等で、思うようなパフォーマンスが出せなくなってから降りるより、自分の目標を達成してから降りるのが、僕らしいのではないかと思い、活動終了の考えに至りました」と決断の理由を説明した。

 前身の全日本GTで2000年にシリーズデビューし、今季で参戦26年目。スーパーフォーミュラ(F・ニッポン)はインパルに所属していた07、08年に連覇し、13年を最後に活動にピリオドを打ったが、その後はルマン24時間レースに参戦するなど第一線で走り続けた。

 インディ500で2勝を挙げる佐藤琢磨とはホンダのレーシングスクールで同期。全日本F3時代には英国F3の琢磨、フランスF3の福田良、ドイツF3の金石年弘とともに“F3四羽ガラス”とも呼ばれ、将来を期待されるホープの1人でもあった。その4人の中で唯一、フルシーズンのレース活動を続けていたのが松田だった。

 スーパーGTでも石浦宏明、伊沢拓也の2人が今季限りでGT500での活動終了すると公表。一気に世代交代に拍車がかかることになる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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