今年のドラフト会議は育成指名を含めて、116人の選手が指名を受けた。ドラフト1位は、スタンフォード大・佐々木 麟太郎(花…

今年のドラフト会議は育成指名を含めて、116人の選手が指名を受けた。ドラフト1位は、スタンフォード大・佐々木 麟太郎(花巻東出身)が2球団競合というサプライズもあったが、今年のドラフト最後の男も1つ話題となった。

 ソフトバンクから育成8位で指名された中央大の準硬式野球部に所属する大山 北斗(興南出身)だ。興南時代は主力投手だったものの、エースは巨人から3位指名を受けた山城 京平(現亜細亜大)だった。

 その後、大学では硬式野球ではなく準硬式の道を選択。その背景を以前の取材でこう語る。

 「硬式野球をやるつもりでしたが、3年生の時が新型コロナウイルスの真っただ中で、見てもらう機会などが限られていました。そのなかで中央大の準硬式が熱心に来てくれたので、『ご縁を大切にしよう』と思い、進むことを決めました」

 ボールが変わることになったが、大山は着々と実力を磨き、最速152キロまで成長。大学準硬式を代表する剛腕として名が広がった。そのおかげもあり、スカウトの目に留まり、今回の指名に至った。

 ただ硬式に再び戻ることに、大山は強い危機感を持っていることを、以前語っていた。
 「もっと実力をつけないといけないと思っていますが、社会人から硬式野球に戻った先輩に聞くと、変化球のキレやコースに決めること。甘いところに失投すれば打たれることは聞いています。また今日は低め徹底で打たせて取ることを意識したので良かったですし、ギアを上げれば空振りは取れますが、そうでないときにストレートで空振りが取り切れていないことも課題だと感じています」

 準硬式出身者の指名は、2023年に王子からオリックスへ進み、活躍している高島 泰都投手。大学準硬式から直接指名を受けたのは、2020年に福岡大から西武へ進んだ大曲 錬投手以来ということとなった。

 116番目の男、"超隠し玉"・大山 北斗がプロの世界でどんな選手になるのか。まずは支配下へ、今後の活躍に注目だ。