◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(23日)◇マスターズGC(兵庫)◇6562yd(…
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(23日)◇マスターズGC(兵庫)◇6562yd(パー72)◇晴れ(観衆2995人)
あれ?横峯さくらのプレー風景がいつもと違った。長年キャディを務めていた夫の森川陽太郎氏の姿は隣になく、ハウスキャディとともに18ホールをプレーした。
「夫には息子の面倒を見てもらっています」。きっかけは前週「富士通レディース」の主催者推薦選考会だった。シッターが見つからず、今週同様にハウスキャディを起用して8アンダーをたたき出していた。あの時の感触が今でも頭にあった。
「夫の存在感はあらためて分かったが、自分はすごく甘えていた」。一時はクラブ選択やグリーンの読みなど“全権委任”するほど信頼していた存在だがここに来て一転した。
「自分の中で甘えがあると上位にいけない。夫と相談して今週もハウスキャディでやろう、と」。年間レースのメルセデスランキングは98位とシード圏(同50位以内)が遠い。来季出場権を争う1次予選会(ファーストQT)はハウスキャディしか許されないため“予行演習”の意味もある。
この日、前半アウトはスコアを伸ばせなかったが、ハーフターン時の30分ですぐさま修正力を発揮。「フィーリング的なことですが、リズムに気をつけました」と17番(パー3)は6UTで1.5mに、最終18番も160ydを6Iで1.5mにつけて連続バーディで締めくくった。5バーディ、1ボギーの「68」でプレーし、4アンダー5位発進を決めた。
「まだ不安もありながら打っている。でも、それが経験値につながる。きょうは100%自分で、いっぱい考えました」。大会2勝(2010、13年)を含むツアー23勝を誇る39歳が“独力”で2打差を追いかける(兵庫県三木市/玉木充)