今年のドラフト会議は「チーム初のドラ1」がキーワードになりそうだ。巨人は鷺宮製作所・竹丸 和幸投手(崇徳)の1位指名を公…
今年のドラフト会議は「チーム初のドラ1」がキーワードになりそうだ。巨人は鷺宮製作所・竹丸 和幸投手(崇徳)の1位指名を公表したが、鷺宮製作所にとっては初のドラ1選手となる。そしてもう1人、花園大の155キロ右腕・藤原 聡大投手(水口)がいる。花園大は大野雄大投手(中日)を輩出した佛教大と同じ京滋大学野球連盟に加盟しているリーグ。藤原は同大学にとって初のドラ1、初のプロ野球選手になろうとしている。
そんな藤原を始め、関西の大学野球リーグを精力的に取材する馬場遼記者に指名が有力な関西の大学生たちについて語ってもらった。
京滋史上、メディア、スカウトが集まった14日の花園大VS佛教大戦
河嶋:10月の3連休明けの14日に花園大vs佛教大の試合が組まれていましたが、多くのスカウト、メディアがいたようですね
馬場:そうですね。私も京滋リーグの取材をずっとしてきていますが、あんなにメディアが集まったのは初めてでしたね。
河嶋:スカウトはほとんどが来ていたのでしょうか。
馬場:11球団です。スカウト会議があった日本ハム以外は来ていました。クロスチェックしている球団もありましたよ。
河嶋:この試合の藤原投手は3回無失点、最速155キロでした。1位は確定ですか?
馬場:現場の雰囲気だと1位は決まりという雰囲気でしたね。
河嶋:これでこのリーグだと大野雄大投手以来の1位になりますね。
馬場:嬉しいことですよね。
河嶋:馬場さんから見て、何が良いなと思いますか。
馬場:ポテンシャルは大学生右腕で一番かなと思いました。とにかく柔軟性がずば抜けていますね。大型投手が元々持っているパワーで投げるという感じではないんですよね。体のバネが素晴らしくて、それを活かして投げる投手ですね。
河嶋:水口高校時代はどんな印象でしたか。
馬場:滋賀高野連の関係者に薦めてもらって見ましたが、そのときは140キロも出ていて、投げ方のバランスも良く、大学での進化が楽しみだと思いました。でもここまで成長するとは想像できませんでした。
河嶋:個人的には則本昂大投手の若い時を思い出します。カットボール、ツーシーム、カーブと変化球もかなり鋭いですよね。
また、藤原投手と投げあった佛教大の赤木 晴哉投手(天理)はどうですか?
馬場:彼も良かったと思います。安定して145,6キロ出ていて長身投手でありながら変化球の精度も高いです。
河嶋:私も見ていて好きな投手です。長身投手、フォームのバランスもよく、変化球のコントロールが良い。それでも発展途上なところがいいです。
馬場:佛教大の育成、管理がいいですよね。佛教大は赤木投手に対して、本当に無理をさせません。しっかりと肩、肘を休ませますし、短いイニングで降板することもあります。リーグ戦当初は早めに降りていましたけど、最終節では、神宮大会の出場決定戦へ向けて長いイニングを投げさせていました。
河嶋:そんな赤木投手は天理時代、日本ハムの達 孝太投手と同期でしたよね。
馬場:彼は控え投手で、21年選抜は腰を痛めていて、スタンドで応援していました。それが今ではドラフト上位候補。高校を卒業すると苦しんでいる選手もいますけど、彼らのような選手が活躍して、上位候補になるのは高校球児にとって励みになります。
河嶋:日本の高校野球、大学野球の裾野の広さを実感します。
近畿大・勝田、大阪学院大・エドポロが人気に
河嶋:関西学生リーグに所属する近畿大に人材が集まっていて、野口 練投手(星稜)、勝田 成内野手(関大北陽)、野間 翔一郎外野手(大阪桐蔭)、阪上 翔也外野手(神戸国際大付)の4人がプロ志望届を提出しました。
馬場:やはり勝田選手が抜けていますね。ドラフト候補と呼ばれる投手に対しても、しっかりとヒットにできる打撃技術は抜けています。
河嶋:実際に彼が人気なのでしょうか。
馬場:複数球団に調査書が来ていますが、近畿大の4人の中では最も多く来ています。野間選手も人気ですね。足は非常に速いですし、打撃のポテンシャルも高い。ただ、私が見る試合ではあまり反応が良くなく、守備に課題を抱えていると思います。
河嶋:阪上選手は打撃フォームが良く飛ばす能力は高いように感じました。
馬場:阪上選手は打撃技術、パワー、強肩を評価されています。野口投手は打ちにくいフォームが魅力でしたが、球速を求めた結果、コントロールを乱してしまい、ドラフト目線でみると、特徴がない感じになったのが気になります。
河嶋:大阪学院大のエドポロ・ケイン外野手(日本航空)もやはり人気が高いですね。
_馬場_:この秋は凄まじかったですね。南港中央野球場で見た本塁打はこれで入るのか?ここまで飛ばすのか?みたいな本塁打でした。本当にパワーは凄いですね。
河嶋:評価が高いのは京都産業大の田村 剛平投手(報徳学園)、由上 慶投手(関西大倉)の2人と聞いています。
馬場:田村投手は本指名は間違いないと思います。ストレートの威力もありますし、変化球の精度も高い。上位となると、個人的には物足りなさを感じました。逆に由上投手はまだ投手に専念したばかりで、これからの投手。それでも150キロ前後の速球を投げますし、魅力があります。彼は育成OKの方針です。
河嶋:あとは全国大会に出場した大阪産業大の小出 望那捕手(大産大付)はどうですか。
馬場:守備力は高いですし、彼も複数球団から調査書が来ています。プロ志望の選手たちを秋は見てきましたが、NPBからの調査書はなく、独立を狙っている選手や、社会人の内定をもらって評価を知るために出している選手もいました。多くの選手を現場で見てきたので、吉報が届くことを祈っています。