石川県珠洲市のすべての児童計255人が参加する連合運動会が21日にあった。昨年元日の能登半島地震を経て市の児童数は約1…
石川県珠洲市のすべての児童計255人が参加する連合運動会が21日にあった。昨年元日の能登半島地震を経て市の児童数は約17%減っている。学校の枠を超え、大勢での競技に歓声が上がっていた。
市校長会が主催し、子どもたちは小学校と義務教育学校前期課程の計8校から集まった。校庭に仮設住宅が立つなどして運動の機会が減る中、市営陸上競技場が会場となった。
学校ごとに異なるジャージーを着た子どもたちが交ざり合い、赤、青、白、黄色の4チームを編成。玉入れや綱引きなどで勝敗を競った。低学年と高学年に分かれてのリレーでは全員が50メートルずつ走ってバトンの代わりの「輪」をつないだ。
予定されていた競技が終わった後にはサプライズで大玉転がしもあり、先生たちも加わって早さを競った。競技中には「がんばれー」と声援が響き、成績が発表されるたびに、子どもたちは飛び上がって喜んだり悔しがったりした。
全校児童15人の若山小学校6年、石尾直己(なおき)さん(12)は「こんなに大人数で運動会をするのは初めて。違う学校の人とも話せて楽しかった」と話した。(上田真由美)