◇欧州男子◇ジェネシス選手権 事前(22日)◇ウージョンヒルズCC (韓国)◇7367yd(パー71)シード選手として…
◇欧州男子◇ジェネシス選手権 事前(22日)◇ウージョンヒルズCC (韓国)◇7367yd(パー71)
シード選手として欧州ツアーを戦う桂川有人は「バンテリン東海クラシック」(38位)、「日本オープン」(4位)と国内ツアー2連戦を経て主戦場に戻ってきた。ポイントランクは来季シード(暫定115位)圏外の131位だが、2024年の日欧ツアー共催大会優勝により26年シーズンまでの出場権を保持しているため、「すでに来シーズンを見据えて戦っています」と視線は先にある。
スイングもクラブも新シーズンに向けて調整中で、前週のナショナルオープンでの優勝争いは「自信になりました」と本人も手ごたえを感じている。
クラブ契約がフリーになり、これまで数多くのギアを試してきた。アイアンはタイトリスト、キャロウェイのモデルを経て、ここ数試合はダンロップのマッスルバック「スリクソン Z965」に落ち着いている。2014年の発売だが、「大学の時のアイアンが良かったよなぁと思って、中古で探してポチっとしました。一周回って、ここに落ち着きました」と大学2年時に使用していたモデルをオンラインで購入した。好みのシャフト「NSモーダス ツアー125X」が挿さったものを選び、グリップ交換とロフトとライの調整だけしてもらったという(ちなみに学生時代のアイアンはメーカーに返却して手元になかった)。
以前使用していたキャロウェイのアイアン「APEX CB」も中古品。欧州ツアーのシード選手が中古クラブを使っているなんて、誰が信じるだろうか。
Z965のセットは3万円ぐらいだったらしいから、ここ数試合の賞金を考えるとその費用対効果たるや…。
さらに「見てくださいよ」といって、ヘッドカバーを外して半ば自慢げに見せてくれたのがテーラーメイドの「M3」3番ウッド。タイガー・ウッズが今でも5番ウッドを入れていることで有名な、フェアウェイウッドの名機だ。こちらも中古で見つけ、この試合に合わせて持ってきた。
14本には他にも変化があり、ドライバー「G440 MAX」、パター「スパイダーツアーX」のセンターシャフトも投入。クラブセットをガラッと入れ替え、来季に向けた準備は整ったようだ。
クラブ好きに拍車がかかっているようにみえるが、「(契約)フリーになってから陸也さん(星野陸也)の通っている工房にも行かせてもらったりして、いろいろちょっと調整させもらっています」と照れ臭そうに話す桂川。やはりその裏には、クラブのことを語らせたらツアー界で右に出るものがいない先輩の薫陶を受けていた様子。“順調に”マニアへの道を歩んでいるようだ。(韓国・忠清南道/服部謙二郎)
ドライバー:ピン G440 MAX
シャフト:三菱ケミカル ディアマナDリミテッド(重さ60g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M3(3番15度)、Qi35(5番18度、7番21度)
シャフト:3W/ディアマナDリミテッド(重さ70g台、硬さTX)、5W&7W(重さ80g台、硬さTX)
アイアン:スリクソン Z765(4番)、Z965(5番~PW)
シャフト:日本シャフト モーダスシステム3 ツアー125(硬さX)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイウェッジ(52、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(S400)
パター:テーラーメイド スパイダーツアーX センターシャフト
ボール:タイトリスト プロV1x