ソフトバンクとのCSでも勝負強さを発揮したレイエス(C)産経新聞社 日本一への挑戦権は掴めなかった。それでも、王者に食い…

ソフトバンクとのCSでも勝負強さを発揮したレイエス(C)産経新聞社

 日本一への挑戦権は掴めなかった。それでも、王者に食い下がった日本ハムの粘りは声価を高めた。

 10月20日に行われた「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ(S)第6戦で、レギュラーシーズン2位の日本ハムは、リーグ王者のソフトバンクに1-2で惜敗。通算成績3勝4敗。2016年以来、9年ぶりの日本シリーズ出場を逃した。

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 試合後の談話で新庄剛志監督は「シーズン通して頂点を取ったのがソフトバンクさん。1位同士が行くのが日本シリーズなので、僕たちが行くべきではない」と吐露。強い言葉に悔しさを滲ませたが、自前の若手を中心に据えたメンバーの戦いは小さくない反響を生んだ。

 そんな日本ハムにあって躍動を支えた一人が、主砲のフランミル・レイエスだ。

 複数年契約を締結した入団2年目の今季は開幕から好調を維持して、打率.277、32本塁打、90打点、長打率.515、OPS.861のハイアベレージをマーク。リーグ二冠(本塁打&打点)に輝き、「優良助っ人」と化した。

 ソフトバンクとのファイナルSでも、同一ステージでの最多タイの本塁打数(4本)を記録。もはや“新庄ハム”にとって必要不可欠な大砲となった元メジャーリーガーの進化は、海を越えた話題ともなっている。米球界の移籍情報を日夜発信している専門メディア『MLB Trade Rumors』は、日本ハムとレイエスが来季契約も結んでいる現状を報道。22年以降のMLBで成績が急落していた30歳が、NPBで掴んだ成功を伝えている。

「ファイターズが出費を惜しまずにレイエスを残したがった理由は明白だ。それは彼がNPBでの2シーズンで彼は素晴らしい打撃成績を残してきたからだ。2シーズン通算で、打率.282、出塁率.347、長打率.535、57本塁打を記録したのだ。ファイターズは過去2シーズンで240本塁打を記録しているが、これはNPBチーム最多記録だ。間違いなくレイエスのパワーがその牽引役となっている」

 NPB挑戦前には、「もう一度、プロ野球選手としてプレーできるのは、日本か韓国しかないのかもしれない」(ドミニカ共和国のラジオ局『Z101 Digital』のエクトル・ゴメス記者談)と過小評価を受けていたレイエス。しかし、彼は圧倒的な打力でもって、周囲の見方を一変させたと言っていいだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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