角田はレッドブル首脳陣にアピールできるだろうか(C)Getty Images F1レッドブルは今週末開催のメキシコGP後…

角田はレッドブル首脳陣にアピールできるだろうか(C)Getty Images
F1レッドブルは今週末開催のメキシコGP後、来季ラインナップを決定すると報じられている。マックス・フェルスタッペンとコンビを組むナンバー2ドライバーを、引き続き角田裕毅が担うのか、それともレーシングブルズからの昇格が有力視されるアイザック・ハジャーが新たに加わるのか。長く続いてきた議論に、間もなく答えが出されるはずだ。
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今季レッドブル加入以降、苦戦が続いていた角田は、第19戦アメリカGPでは7位入賞を果たし2戦ぶりにポイントを獲得。スタート時でのポジションアップなど、首脳陣へのアピールとなる要素も少なくないバトルも演じてみせた。
だが、レース後には、日本人ドライバーにさらなる結果を求める、ローラン・メキース代表のコメントも伝えられている。メキース代表は角田のパフォーマンスを称えながらも、「まだ十分ではない」などと語っており、各メディアがそれらの発言に反応。イギリスF1サイト『thejudge13』でも、指揮官の言葉の真意を探っている。
同メディアは、アメリカGPでの角田の7位というリザルトに対し、「この順位は数字上では印象的だが、レッドブル経営陣がストップウォッチを見つめ眉をひそめる結果だったはずだ」などと指摘。
その理由として、レースを制したフェルスタッペンが本格的に、ドライバーズタイトル争いでも上位のマクラーレン勢に迫っている中で、角田は中段グループで周回を重ねていたと同メディアは回想する。「オランダ人ドライバーは、チームメイトとは別次元のパフォーマンスを見せている。ツノダは懸命に努力しても、レース中にフェルスタッペンを助ける立場にほとんどなれなかった」と振り返っている。
メキース代表のコメントでは他にも、次戦メキシコGPに向け、「ユウキには果たすべき役割がある」と語っており、同メディアはこの言葉の裏には、「レッドブルファミリーにとどまりたいなら『クラッシュせず、ポイントを集めろ』という婉曲な表現に聞こえる」と読み解いている。
ポイント獲得の他、グランプリ初日からのデータ収集、そして決勝レースでのフェルスタッペンのサポートが求められていると説く同メディアは、シート争いのライバルとするハジャーと比較し、経験値の差で角田にも契約延長への見込みがあるとしながらも、「メキースの発言からは、レッドブルがすでに決断を下しているとも捉えられるかもしれない」と主張。
またその一方では、「現時点でツノダには、自らの価値を証明する最後の週末が残されている。『十分ではない』から、『可能性はある』へと変える最後のチャンスだ」として、メキシコGPでの奮起へ期待を寄せている。
そのチャンスを掴むべく、自身の速さを発揮するだけでなく、数々の役割を背負い結果へ繋げることが課せられている角田。トップチームでのキャリアを繋ぎとめるためにも、メキシコでは今季最高のパフォーマンスを見せなければならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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