今季セ・リーグ2位のDeNA。4年連続のAクラス入りで、近年は安定して上位に入っている。今オフには三浦 大輔監督が退任し…

今季セ・リーグ2位のDeNA。4年連続のAクラス入りで、近年は安定して上位に入っている。今オフには三浦 大輔監督が退任し、相川 亮二氏が新監督に就任。一つの転換点を迎えている新生DeNAのドラフト戦略について考えていきたい。

スラッガー豊作年に「ポスト宮崎」の穴埋めを!

戦力を見るとまず宮崎 敏郎内野手(厳木-日本文理大-セガサミー)の後釜、それからアンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイ、トレバー・バウアーの退団に備えた投手陣の整備が喫緊の課題だ。とはいえ助っ人の穴をいきなりドラフトで埋めるというのは計算が立ちにくく、新外国人の獲得で埋めるのが基本路線とみる。また今年のドラフトは両コーナーに強打の選手が多く揃っているため、DeNAが長年課題としていた「ポスト宮崎」の獲得が優先されそうだ。

 補強ポイントに合致するのは創価大の立石 正広(高川学園)。チームは23年に度会 隆輝(横浜―ENEOS)、昨年も金丸 夢斗(神港橘―関西大)を初回入札で指名しており、今年も初回入札で目玉候補にいくと予想したい。ただし1位指名で立石を回避するとの報道も出ており、そうなれば大学日本代表のMVPを獲得した法政大の松下 歩叶(桐蔭学園)が筆頭になるだろう。六大学リーグ通算12発のパワーはもちろん、三塁守備でも軽快な動きを見せる。代表でも主将を務めるなど人間性にも優れ、単純な戦力だけでなく、将来的な主将候補としてチームの顔になれる存在だ。

 単独で指名できれば理想だが、立石を避け三塁を狙いたい球団がいれば、松下の競合も考えられる。仮にクジを外した場合は、続けて高齢化が進む野手を続けて指名することも予想できるが、投手の指名に切り替えるのではないか。

 投手は万一外国人3選手が退団すると、今季イニング数トップ5のうち上位4人が抜けることになり、新外国人の補強をしたとしても、先発事情は苦しくなる。特にケイが抜けると東 克樹(愛工大名電―立命館大)の次に計算の出来る左腕がおらず、大学生NO.1左腕として注目されている明治大の毛利 海大投手(福岡大大濠)の指名が有力だろう。最速151キロの真っすぐに得意のチェンジアップ、カーブなど変化球のキレ味も抜群で、社会人投手を含めても即戦力性は高い。毛利も他球団から1位で指名される可能性が高く、このあたりの駆け引きは非常に興味深い。

野手は高齢化進むも…戦力外、助っ人流出で投手の補強も必要

仮に1位で野手を指名できれば、ウェーバーで獲得する順番も遅くなるため、2位では社会人投手の指名をオススメしたい。即戦力性で言えば早稲田大のエース・伊藤 樹(仙台育英)に注目。常時140キロ台のストレートと制球力が売り。今春の六大学リーグ戦では明治大相手にノーヒットノーランを達成し、通算20勝をあげた絶対的エースだ。一方で左腕では中央大の岩城 颯空投手(富山商)が残っていれば指名したい。最速152キロの直球を武器に、奪三振能力が高いのが特徴。今秋リーグ戦では先発として好投するなど、先発・中継ぎどちらでも活躍が期待できる大学生屈指の好左腕だ。

 また今オフには21年ドラフト2位の徳山 壮磨(大阪桐蔭ー早稲田大)をはじめ7投手を戦力外、庄司 陽斗(聖和学園ー青森大)ら4投手と育成再契約を結ぶなど投手の戦力整理が進んでおり、順位に関わらず支配下で2人以上は指名があるのではないか。

 一方、1位で毛利など投手の指名に切り替えれば、2位、3位で野手を指名して若返りを図りたいところだ。シーズン途中から筒香 嘉智(横浜)が三塁のレギュラーとなったが、数年後を見据えると、強打の三塁手を獲得したい。特にパワーを売りにできる右打者が少なく、日本大の谷端 将伍(星稜)や東洋大の池田 彪我(三重)らが候補となる。

 三塁手以外に補強ポイントとなっているのはセンターだ。両翼は佐野 恵太(広陵-明治大)にシーズン終盤にブレイクした蛯名 達夫(青森商―青森大)、二軍で打率.384の好成績を残している度会 隆輝(横浜―ENEOS)らがいるが、センターは桑原 将志(福知山成美)の後釜もおらず、フェニックスリーグでは遊撃手が本職の森 敬斗(桐蔭学園)が務めている現状だ。桑原はFA流出の可能性も報じられており、大学日本代表に選出された筑波大の岡城 快生 (岡山一宮)、愛知学院大の杉山 諒(愛産大三河)、早稲田大の尾瀬 雄大(帝京)ら守備力もある選手の獲得を予想したい。

DeNA今季成績
143試合 71勝66敗6分
支配下人数 62人