7位入賞で持ち直した角田。次戦でもポイントを獲得したいところだ(C)Getty Images F1第19戦アメリカGP決…

7位入賞で持ち直した角田。次戦でもポイントを獲得したいところだ(C)Getty Images
F1第19戦アメリカGP決勝が10月19日に行われ、角田裕毅が7位に入り、2戦ぶりの入賞を果たした。前日の予選こそ13位に終わり上位グリッドには届かなかったものの、決勝では序盤から順位を上げていくというアグレッシブな走りを披露した。
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スタート直後で3台をかわし10番手でオープニングラップを終えた角田は、5周目に前を走っていたメルセデスのキミ・アントネッリと、ウイリアムズのカルロス・サインツが接触したことで、早々に7位までポジションアップ。その後、順調に周回を重ねて行く中で、途中、ハースのオリバー・ベアマンが角田のインを突き追い抜きにかかるも失敗し、スピンするというシーンも展開された。決して楽なレースではなかったが、最後までポジションをキープし続けた角田が、前日のスプリントに続きポイント獲得に成功している。
レースはチームメイトのマックス・フェルスタッペンが制し今季5勝目を飾った。ここにきて急速に戦闘力を高めてきているレッドブルは、来季ラインナップが今月中に決定予定と伝えられている。角田もチームとの契約延長に向け、今回は上々のアピールとなる結果を残した。その日本人ドライバーのパフォーマンスに対しては、英専門サイト『THE RACE』でも称える声が上がっている。
アメリカGPでの主なドライバー、コンストラクターの結果を総括し、「勝者」と「敗者」に分類するトピックを配信。決勝7位の角田を同メディアは「勝者」と評している。
その中で、「ツノダが、自らの走りで価値あるポイントを持ち帰った」と振り返り、「スプリントと同様、今回も強気なファーストラップで序盤に3つポジションを上げた」と指摘。さらに、レース中盤でベアマンのアタックを受けた場面には、「かなり強気(やや際どいとも言える)なディフェンスでポジションを守り切った」と論じている。
また同メディアはその一方で、「いくつか付け加えておくべき注意点」を挙げており、第1スティント終盤から特に第2スティント序盤にかけて、「ペースに不安があった(だからこそベアマンに迫られた)」と分析している他、「そして、フェルスタッペンがタイトル争いに復帰した今、レッドブルとしてはツノダがもっと上位にいてほしいという現実がある」と訴える。
それ以外でも、他車の接触により順位を上げることが出来たとする指摘を並べながらも、同メディアは、「それでも、今週末に立ちはだかった試練にツノダはしっかり応えた。RB21で走り始めてから、そう言える週末はほんのわずかしかなかった。それが今回だった」として、3日間の内容に対する賛辞を綴っている。
来季への去就が話題となる中、アメリカでは確かな結果を残した角田。そして、連戦となるメキシコシティGPは言うまでも無く、10月最後のレースだ。週末に控える次戦でも、より上位でのポジション争いに大きな期待が寄せられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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