<関西学生野球連盟 令和7年度秋季リーグ戦 第7節2回戦>◇20日◇わかさスタジアム 関西学生リーグは立命大が10勝2敗…
<関西学生野球連盟 令和7年度秋季リーグ戦 第7節2回戦>◇20日◇わかさスタジアム
関西学生リーグは立命大が10勝2敗の勝ち点5で12季ぶり40度目の優勝を達成。勝てば優勝が決まる同志社大との2回戦では同点の延長10回裏に一死一、二塁から1番・坂下 晴翔外野手(4年=立命館慶祥)が右越え適時二塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
優勝に大きく貢献した選手の一人が5番一塁の角井 翔一朗内野手(4年=智弁和歌山)。2回裏に無死二塁からバックスクリーンへ先制の2ラン本塁打を放ち、連盟タイ記録となる1シーズン5本塁打を達成した。
「配球をどうこう考えるよりも来た球に反応して、自分を信じて打つだけだと思っていたので、それが良い結果になって良かったです」
智弁和歌山では3年夏に3番打者として甲子園優勝に貢献している。大きな実績を引っ提げて大学に入学したが、昨年までのリーグ戦出場は3年春の1試合だけ。今秋のドラフト候補に挙がっている中西 聖輝投手(青山学院大)など高校の同期や後輩が活躍を続ける中、「悔しい気持ちだけで毎日を過ごしていた」と苦しい日々が続いた。
心が折れそうになることもあったそうだが、「このままじゃ終われない」と奮起。今春は代打で8打数5安打と好結果を残した。
今秋は初スタメンとなった近畿大との2回戦から連盟タイ記録の3試合連続を放つなど打棒が爆発。リーグトップのOPS1.168を記録して、優勝の原動力になった。
「色んな方々の支えで結果を残すことができたので、一人一人に『ありがとう』と言いたいです」と周囲への感謝の想いを語った角井。これまでに実績を残せなかったことから一般就職を決めていたが、周囲の働き掛けもあり、野球を続ける可能性もあるという。
「まだ野球を続けるかどうかははっきり決めていないです。自分が納得する進路は親も含めて色んな方々と話して決めたいです」
ラストシーズンでリーグ史に残る活躍を見せた角井。来年も野球を続けているのかどうか気になるところだ。
その前にまずは目の前の戦いに集中する。次なる戦いは明治神宮大会出場をかけた関西選手権。31日の初戦ではドラフト候補の田村 剛平投手(4年=報徳学園)と由上 慶投手(4年)を擁する京都産業大と対戦する。「目の前の関西選手権を勝ち上がれるように頑張りたいです」と意気込んでいた。