新井貴浩監督3年目の今年は借金20を作り、最下位・ヤクルトと1ゲーム差の5位に終わった。中村 奨成(広陵)のブレイクなど…

新井貴浩監督3年目の今年は借金20を作り、最下位・ヤクルトと1ゲーム差の5位に終わった。中村 奨成(広陵)のブレイクなど、明るい材料もあったが、2年連続のBクラスとなり、来シーズンはAクラス入りが求められる。

 再び上位争いをするには、どのようなドラフト指名を行えばよいのだろうか。すでに広島は創価大・立石 正広内野手(高川学園)の1位指名を公言。競合必至となるだけに、くじを外した場合や2位以降の展開を考えたい。

外れ1位で“打てる捕手”の指名も

 広島は12球団最速で創価大・立石 正広内野手の1位指名を公表した。昨年もドラフト1位で同ポジションの佐々木 泰(県岐阜商‐青山学院大)を指名したが、チーム本塁打数(71本)はリーグワースト。得点力不足という課題もあり、今ドラフトNo.1の逸材の指名に踏み切った。ただ、立石内野手は競合必至と目されており、くじを外す可能性も多分にあり得る。

ポ ジション別に見ると、最優先で補強しなければならないのが、捕手だ。今年は坂倉 将吾(日大三)が主にマスクを被ったが、右手中指を骨折の影響で盗塁阻止率.181と低迷。来年は三塁や外野など、他ポジションとの兼任になる見込みだ。2番目に多く出場した石原 貴規(創志学園‐天理大)は打率1割台と苦しみ、二俣 翔一(磐田東)の捕手再コンバートが予定されているが、未知数と言える。

 今年のドラフト市場には、打撃型の明治大・小島 大河捕手(東海大相模)がおり、外れ1位で残っていれば、獲得を狙いたい。捕手の守備については、課題を残すものの、打撃は申し分ない。坂倉のコンバートにより、1年目からスタメンマスクの機会をある程度与えられるだけに、チーム状況にマッチしている。

 立石内野手、小島捕手の獲得に失敗した場合、投手への方針転換も1つの手だ。今年のチーム防御率3.20はリーグ5位と投手陣も課題となり、床田 寛樹(箕面学園‐中部学院大)、島内 颯太郎(光陵‐九州共立大)など、主力投手が来年中にFA権を取得する見込み。

 入団以降ブルペンを支えてきた栗林 良吏(愛知黎明‐名城大‐トヨタ自動車)と今年41試合に登板したドラフト3位ルーキーの岡本 駿(城南‐甲南大)が来年から先発転向。森 翔平(鳥取商‐関西大‐三菱重工West)、玉村 昇悟(丹生)、髙 太一(広陵‐大阪商業大)など左投手が飛躍の兆しを見せているが、ドラフトでの補強も不可欠だ。亜細亜大・齊藤 汰直投手(武庫荘総合)、早稲田大・伊藤 樹投手(仙台育英)などが候補に挙がる。

二遊間選手の指名はマスト

 中位以降は引き続き投手の指名を行いつつ、二遊間の選手は絶対に指名したい。

 昨年にブレイクした矢野 雅哉(育英‐亜細亜大)が一転、今年は打撃で苦しみ、正二塁手・菊池 涼介(武蔵工大二‐中京学院大)は年齢とともにパフォーマンスが低下。二俣が捕手コンバートとなり、遊撃手として二軍でチーム最多出場の田中 広輔(東海大相模‐東海大‐JR東日本)、上本 崇司(広陵‐明治大)が退団になったことから、二遊間の選手は抑えておきたい。

 大学日本代表に選出された東海大・大塚 瑠晏内野手(東海大相模)、近畿大・勝田 成内野手(関大北陽)をはじめ、社会人ではエネオスの松浦 佑星内野手(富島‐日本体育大)が候補になりそうだ。

 また、投手では上述のように栗林、岡本が先発に回ることもあり、リリーフタイプの投手を指名するのも選択肢の1つ。明治大・大川 慈英投手(常総学院)、東北福祉大・堀越 啓太投手(花咲徳栄)などが候補となるだろう。

 投手をはじめ、捕手や二遊間など、補強が必要なポジションが多い状況だが、今ドラフトでウィークポイントを1つでも解消できるかが、今後の広島を占うことになりそうだ。

【広島の今季成績】

143試合 59勝79敗5分

支配下人数 63人