バレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスは19日、SAGAアリーナ(佐賀市)でクインシーズ刈谷を3―1で下…
バレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスは19日、SAGAアリーナ(佐賀市)でクインシーズ刈谷を3―1で下し、今季4試合目で待望の初勝利を挙げた。
昨季3位で、中田久美ヘッドコーチ(60)が復帰してSVリーグ初優勝をめざすスプリングスは、スタートでつまずいた。開幕節はNECレッドロケッツ川崎に1セットも奪えず連敗、ホーム開幕戦の18日もクインシーズに逆転負けを喫した。
東京五輪の全日本女子監督などを経て10季ぶりにチーム現場で指揮を執る中田HCは「内容どうのこうのより、1勝でき、正直、ホッとしています」と笑顔をみせた。試合前に、「決して弱いわけではない、自分たちの軸をぶらさないように」などの内容のLINEを選手に送ったという。試合では相手サーブに崩されず、セッターの栄絵里香主将から多彩な攻撃を仕掛け、自分たちのスタイルを取り戻せた。栄主将は「1勝は大事だが、勝ったから次がうまくいくわけではない。自分たちがやるべきことを徹底し、もっと強くなる」と、残り40試合の長いレギュラーシーズンを見据えた。
この日は、24日に公開される佐賀が舞台のアニメ映画「劇場版ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」とのコラボ企画だった。映画のキャストも応援にかけつけ、ホーム開幕戦の前日を千人以上上回る4914人が来場した。中田HCは「ゾンビランドサガのファンの方も、バレーボールに興味を持っていただければうれしい。すごくいいコラボ」と話した。(森田博志)