【明治安田J1リーグ】湘南ベルマーレ 1ー1 京都サンガF.C(10月19日/レモンガススタジアム平塚)【映像】「我慢」…

【明治安田J1リーグ】湘南ベルマーレ 1ー1 京都サンガF.C(10月19日/レモンガススタジアム平塚)
湘南ベルマーレのGK真田幸太が、最後まで動くことを我慢してど真ん中へのPKをストップ。味方のミスを帳消しにする圧巻セーブにファンが興奮している。
J1リーグ第34節で湘南ベルマーレは京都サンガF.Cが対戦。残留争いと優勝争い。それぞれの立場で絶対に勝利がほしい一戦は、湘南が先制するも、京都が終了間際に追いついて1-1のドロー決着となった。
試合展開を大きく左右したのが、38分のPKだ。京都のDF須貝英大がペナルティーエリア内に侵入すると、内側に味方がいた状況だったが、湘南のMF小野瀬康介が倒してしまう。痛恨のPK献上となった。
京都のPKキッカーはFW原大智。右か左か真ん中か、様々な心理的な駆け引きがある中、湘南のGK真田は冷静だった。原がシュートを打つ直前まで動かずに我慢。そして、ど真ん中に飛んできた強烈なショットに素早く反応し、右手で大きく弾いたのだ。
相手の二次攻撃も守備陣の頑張りで防ぐと、真田は力強いガッツポーズを披露。そして激しく手を叩いて、絶体絶命のピンチを防いだ自身のプレーに感情を爆発させながらチームの守備を引き締め直した。
「サブイボ出たぞ」の声も

解説・播戸 竜二氏は「飛ばなかったですね。我慢しましたね」と称賛。さらにファンもSNS上で、「さすが生え抜きの選手だ真田。責任感が違う」「神様だ」「サブイボ出たぞ」「値千金のPKストップ」「よく動かずに待った」「ここで我慢した真田偉すぎる」「ちゃんと踏みとどまったのすごい」「動かないという選択ができる真田すごい」「原大智が上手いからこそ真ん中に蹴ったのに対して読みがお見事」「先に動かないのが素晴らしい」と忍耐力を絶賛していた。
気迫のこもったPKストップを披露した真田は、26歳の生え抜きGK。中学生の頃から湘南アカデミーに所属し、2018年にはアカデミーから初のトップチーム昇格GKとなった。その後は当時JFLの奈良クラブや関西1部のおこしやす京都AC、JFLの東京武蔵野ユナイテッドFCとヴィアティン三重などへの期限付き移籍を経験し、2024年に5シーズンぶりに復帰すると、今年の6月に天皇杯で湘南の選手として初出場し、J1デビューも果たした。
今シーズンは湘南の山口智監督が4人のGKを使い分ける中、第31節から連続でゴールマウスを任され、今節は集中した対応で連敗を「7」でストップさせて勝点1獲得に貢献。現在17位の湘南は、次節の結果次第でJ2リーグ降格が決まる状況だが、ベルマーレ愛に溢れた生え抜きGKは最後の最後まで戦い続けるはずだ。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)