第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は20日、甲府市の山日YBS球場で準々決勝があり、千葉県代…
第78回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は20日、甲府市の山日YBS球場で準々決勝があり、千葉県代表の専大松戸(千葉1位)は横浜(神奈川1位)を4―2で破って4強入りした。25日の準決勝で山梨学院(山梨1位)と対戦する。同じく県代表の中央学院(千葉2位)は、19日に山梨県富士吉田市の富士北麓公園野球場であった1回戦で佐野日大(栃木1位)に7―8で敗れた。秋季大会の結果は、来春の選抜大会の出場校選考の判断材料となる。(武田百花)
■専大松戸、守備から流れ
「あと一つアウトにすれば終わり」。2点リードで迎えた九回表2死満塁、専大松戸の二塁手、宮尾日色(ひいろ)(2年)は、自分に言い聞かせた。横浜のチャンスに球場が大歓声に包まれる中、飛んできた鋭い球をしっかりとつかみ取り、勝利を決めた。
2年前、春夏ともに甲子園に出場した兄、日向(ひゅうが)さんを追って、専大松戸に入学。兄と同じ二塁手として、甲子園の舞台に立つことを夢見てきた。強豪の横浜相手に「緊張したけれど、勝たないと(春の)選抜大会に行けない。この試合だけに集中していた」。
専大松戸のプレースタイルは「守備から流れを作る」。春からともに二遊間を守る主将の高貝規仁(同)と、守備の要を担ってきた。
五回に宮尾がゴロをはじくなど2人の守備にほころびが出る場面もあった。それでも「笑顔で!」と言葉を掛け合った。横浜戦に向け、緊張する場面を想定した守備練習をしてきた。ピンチで二つの併殺を決め、要所を締めた。
専大松戸は2点差を守り切り、今春の関東大会に続いて横浜を破った。守備のミスへの反省を口にしたものの、最後は言葉をかみしめるように言った。「勝ててめちゃくちゃうれしいです」(武田百花)
■中央学院「諦めている人いなかった」
主将が最後に意地を見せた。1点差で迎えた九回表2死走者なしの場面。中央学院の石井諒佑(2年)は、自らバットで不安を吹き飛ばすかのごとく二塁打を放った。最後まで諦めない主将の姿に再びベンチが沸いた。
今夏の千葉大会準決勝で市船橋にコールド負けを喫した。新チームの主将に就いたのは「中軸を担っていたからこそ感じた悔しさをぶつけてほしい」という、監督の思いからだったという。
新チームは、投手陣を中心に出場メンバーに1年生が複数入る。後輩が距離を感じることなく、のびのびとプレーできる雰囲気づくりを主将として意識してきた。
この日は中盤に3点のリードを許すも、チームには笑顔と前向きな言葉が絶えず、「諦めている人はいなかった」。だが結果は惜敗。「メンバーは悔しさが身に染みたと思う。今後に向けて投手力を安定させ、守備力を改善したい」と先を見据えた。(武田百花)