(20日、第78回秋季関東地区高校野球大会準々決勝、山梨学院6―3浦和学院) 山梨学院の捕手光永惺音(れのん)(1年)が…

(20日、第78回秋季関東地区高校野球大会準々決勝、山梨学院6―3浦和学院)

 山梨学院の捕手光永惺音(れのん)(1年)が、菰田陽生、檜垣瑠輝斗の2年生投手二枚看板をうまくリードした。

 今夏の甲子園でひじを痛めて以来、菰田は約2カ月ぶりの実戦登板。試合でバッテリーを組むのは初めてだったが、「球威があるし、制球もいい。コースに配球すれば打たれない」。そう見極めた。菰田が投じた57球すべてに直球のサインを出した。二回には初めて四球で出た走者の二盗を阻止。四回に菰田が初安打を許して交代するまで好投を演出した。

 だが、救援した檜垣は代わりばなにピンチを招いた。「最悪同点でもいい。一つずつアウトを取っていこう」。先輩に臆することなく声をかけた。言葉通り、その場は同点で切り抜けた。立ち直った檜垣には、切れのいいカットボールを多投させて五~八回を無失点に抑えた。

 「打つ方は菰田と光永」(吉田洸二監督)。新チームで期待されたのは、先輩のリードだけではない。公式戦で初めて3番に抜擢(ばってき)された。

 しかし、この日は、4番の菰田が五回にバックスクリーンへの特大本塁打を放ったのに比べ、一、二回の好機に続けて凡退するなど3打数無安打。「チャンスで積極的なスイングができず、先輩方に迷惑をかけた」と反省しきりだった。

 山梨学院には、2023年春の甲子園優勝メンバーの佐仲大輝さん(現明大)、今夏の甲子園4強メンバーの横山悠(3年)といった「強打の捕手」の系譜が息づく。

 「偉大な先輩たちには、攻守でまだまだ及ばない。謙虚にできることをやっていきたい」。打者としてさらに成長できれば、来春の甲子園での上位進出も見えてくる。(三宅範和)