主砲クラスの選手たちを複数枚抱えるフィリーズ。彼らはチーム再編の可能性に迫られている(C)Getty Images 精鋭…

主砲クラスの選手たちを複数枚抱えるフィリーズ。彼らはチーム再編の可能性に迫られている(C)Getty Images
精鋭軍団が厳しい冬を迎えそうだ。今ポストシーズンの地区シリーズでドジャースに1勝3敗で完敗を喫したフィリーズは来るオフに、スーパースターの一人であるブライス・ハーパーを手放す可能性があるという。
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米球界の“顔”とも言えるスターを失えば、戦力ダウンは必至だ。過去にMVPを2度受賞、オールスター8度出場と堂々たる実績を誇るハーパーだが、右肘の怪我の影響もあった今季は打撃成績が低迷。打率.261、27本塁打、75打点、OPS.844と、いずれも昨季成績を下回ったため、批判の矢面に立たされた。
2019年3月に当時のFA史上最高額となる13年総額3億3000万ドル(約367億7000万円)で契約を締結したフィリーズとは、あと6年の契約を残している。だが、「成績が下降線を辿った33歳の高給取り」とも言える現状だけに、球団が見切りをつける可能性はゼロではない。
実際、ハーパーを元手に新たな人材を確保すべきという意見もある。元球団GMのルーベン・アロマJr.氏は、米ラジオ局『WIP 94』において「大型契約の1つが変更になるかもしれない」と指摘。大型契約を抱える選手を複数に抱えるフィリーズの現状をふまえ、「おそらく(トレードの)可能性は低い。だが、ハーパーを残りのキャリアを通してフィラデルフィアに留めておくことが必ずしも正しいとは限らない」と論じた。
ただ、今オフのフィリーズは、打者だけでもFAに回るとみられる主力が複数いる。レギュラーシーズンに大谷翔平(ドジャース)を超える56本塁打、132打点を叩き出したカイル・シュワバーに加え、強肩強打の正捕手J.T.リアルミュートも退団の可能性が小さくない。仮に再契約を果たすにしても出費がかさむのは必至の情勢だ。
そうした中で、「可能性は低い」とされるハーパーのトレード放出が実行されれば、リーグ最高となる年間打率.258と同リーグ5位の212発を記録した強力打線の瓦解は免れない。果たして、シーズン終了後の報告記者会見で「私は今のハーパーが球界トップ10選手に当てはまらないと思う。彼がエリートになれるのか、ただの良い選手になるのか。それはこれから分かる」と厳しい言葉を懸けたデイブ・ドンブロウスキー事務部長をはじめとする球団幹部の決断はいかに――。
いずれにしても、「世界一」を目標に掲げ、数年単位で強化を推し進めてきたフィリーズにとって、ドジャースに喫した“完敗”はあまりに痛恨だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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