<令和7年度秋季東海地区高等学校野球大会:中京大中京14―3岐阜城北(5回コールドゲーム)◇試合会場>◇19日◇準々決勝…
<令和7年度秋季東海地区高等学校野球大会:中京大中京14―3岐阜城北(5回コールドゲーム)◇試合会場>◇19日◇準々決勝◇刈谷球場
来春開かれる第98回選抜高校野球大会の出場校選考の大事な要素となる秋季東海地区大会。12校が出場しているが、この日はベスト4が決まる準々決勝が行われた。来春のセンバツを意識すると、3枠ある東海地区では、まずはここで勝って4強入りを果たすことが必須条件となる。各県1位校は、シードのため1回戦がなく、この日の2回戦が初戦となる。
開催地愛知県の1位校・中京大中京は、昨年夏の愛知大会優勝校でもある。県大会では、圧倒的な強さを示してきたわけではないものの、試合ごとにチームとしては仕上がっていった。準決勝では東邦に4対1、決勝では豊川に2対0と勝利して、安定した戦いぶりを見せている。
岐阜城北も昨夏の岐阜大会優勝校で、9年ぶり4回目の甲子園出場を果たしている。今秋は準決勝で優勝した大垣日大に敗れたものの、3位決定戦では関商工に競り勝ち、秋20年ぶり8回目の東海大会出場を果たした。学校は、岐阜三田と岐阜藍川が統合する形で平成16年に誕生。学校創立としては22年目となる。部員数は46人、毎年、上位に食い込む公立校として健闘している。
前日の1回戦では、夏の三重代表でこの秋は三重県2位の津田学園に、先行されながらも3回に5点のビッグイニングを作るなどして逆転。コールドゲームで制しての準々決勝進出である。
その勢いもあってか、初回、岐阜城北は一死から四球の走者を盗塁で進め、3番・瀧戸 輝星選手(2年)の左中間二塁打で先制する。さらに死球などもあって、岐阜城北は好機を広げたが、中京大中京の安藤 歩叶投手(2年)が抑えた。
そしてその裏、中京大中京は一死一、二塁から4番の荻田 翔惺主将(2年)が、左翼線へ強烈な二塁打ですぐに同点とした。さらに四球後、6番の石本 侃大選手(2年)の中前打で2人を還し、続く津末 駿晄選手(2年)も左前打と続いてこの回4点で一気に逆転して主導権を握る形となった。
高橋 源一郎監督も、「初回の荻田の一本がチームを勇気づけた。この一振りで流れを掴んだと言っていい。さらに、県大会途中から、本来は投手なのだけれども、外野手として起用している石本が大事なところで打って、流れを確実なものとしてくれた」と、先制はされてもその裏、すぐにひっくり返せたことを勝因としていた。
3回には相手投手陣の制球が乱れて、この回だけで9四死球という大乱調となったということもあって、大量9点を奪って試合を決定づけた。
中京大中京の安藤投手は、早朝の雨の影響でマウンドがいささかゆるくなっていたということもあり、踏ん張り切れなかった。制球に苦しみ必ずしも、ベストピッチではなかったが、味方の大量リードもあって、3失点しつつも、危なげない投球だった。
髙橋監督は、「安藤は、ちょっとつかみどころのない性格ですけれども、練習は真面目にしっかりとやります。今のチームでは大須賀(琉季)など投げられる投手もいますが、安藤を中心としていっています」と話す。さらには「今日は、あまりよくない中で、しっかりと投げられたとは思います。まずは、しっかりと守って行かれる野球、失点を少なくしていくというところが基本です」と、このチームの特徴も語ってくれた。
荻田主将も、「1点を大事にして、守備をしっかりとしていくところが、チームとしても大事だと思っています」と、打線の中軸ながら、まずは守りが大事だと強調していた。
岐阜城北としては、初回の先制点でいい流れで試合には入れたのかと思われたが、投手で1番打者の与那覇 麗心投手(2年)がすぐに掴まってしまい、その後は外野からリリーフした田立 大翔投手(1年)ら、3人の投手陣が中京大中京打線を抑えきれなかったとともに、トータル12四死球はあまりにも痛かった。