<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:国士舘5―0工学院大付>◇19日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子 この秋…

<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:国士舘5―0工学院大付>◇19日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

 この秋の国士舘には、際立った強打者がいるわけではない。けれども走塁のうまさで、一つ先の塁に進み得点をするという、ある意味、国士舘らしいチームだ。そうしたチームを象徴するような存在が、3番打者の石田 凪人外野手(2年)だ。身長163センチと小柄だが、4強になった夏の大会でも3番を担っている。「コンパクトにしっかりミートできます」と、箕野 豪監督は評価する。

 2回戦の工学院大付戦でも、石田の好走塁から先取点を挙げる。4回表、この回の先頭打者だった石田は、ライトへの安打。長打かどうかは微妙だったが、好走塁でしっかり二塁を陥れる。続く4番・大崎 一外野手(2年)の四球の後、5番・丸井 浩暉内野手(1年)の二遊間の当たりを、工学院大付の二塁手が取り損なう一瞬のスキを突き、二塁走者の石田は、一気に生還した。「最初は厳しいかと思いましたが、ベースコーチが腕を回していたので、自信を持って行きました」と石田は言う。ベースコーチの好判断と50メートルが6秒4の石田の走塁による先制点だった。この回国士舘は犠打で走者を進め、8番・髙橋 昊太内野手(2年)の左前安打で1点を追加している。

 国士舘は、7回表は高橋の左前安打に1番・鈴木 亮汰(2年)の二塁打で1点を追加。8回表にも2点を追加する。

 投手陣は杉本 大維(1年)、海老澤 健(2年)と右腕投手をつないで無失点に抑える。2人とも打たせて取るタイプの投手で、三振で抑え込む投手ではない。けれども四球で崩れることはなく、投球は安定している。

 3番の石田が「長打よりも単打。打率を上げていかないと」と語るように、コツコツと次の塁を狙う攻撃。抑え込むタイプではないけど、安定した投球をする投手陣。こうした野球は、2018年の秋に優勝したチームに似ている。ただこの試合では、ファインプレーもあったものの、失策が3で記録に表れないミスもあったことは課題になる。

 「接戦でしっかり勝てるように、守備面、走塁面をしっかりやっていきたい」と箕野監督は語る。この秋の東京は混戦模様だ。そうした中でも勝ち残っている帝京、日大三、関東一、二松学舎大付といった優勝争いの常連の学校とは準決勝まで当たらない。それだけに、試合のない平日の練習でどこまで磨き上げることができるかが、重要になってくる。3回戦は25日、日大二と対戦する。