◇米国女子◇BMW女子選手権 最終日(19日)◇パインビーチGL(韓国)◇6785yd(パー72)身体にアドレナリンが流…

◇米国女子◇BMW女子選手権 最終日(19日)◇パインビーチGL(韓国)◇6785yd(パー72)
身体にアドレナリンが流れるのを久々に感じた。序盤2番(パー5)、フェアウェイからの第3打はグリーンの奥に立つピンを越えて、カラーまで到達した。「追い風があって、(カップと)同じ段にのせるのを意識した。あそこまで行くとは思わなかったですけど…」。畑岡奈紗は終盤戦で迎えたシーズン初の最終日最終組で力を尽くした。
スタート時に4打あったキム・セヨン(韓国)との差は、最初のバーディを奪った前半4番で2打差まで縮まった。「前半は組全体がそんなにスコアが動かなかった。もう少しチャンスを決めていければ『あれ』という風に思わせられた」。5番、6番(パー5)では4m以内のバーディパットを外し、序盤に詰め寄ることができなかったのが悔しい。

海沿いの8番(パー3)で7mを流し込んで追撃態勢を再び築いたが、5番から5ホールで4バーディをマークしたキムのペースで後半は進行した。「もう少し前半から伸ばせればチャンスはあったかなと思う」。畑岡は14番で4mを沈め、フェアウェイで強烈なフォローの風を計算し2打目をピンそば1mにつけた16番から3連続バーディフィニッシュ。「67」をマークしたからこそ、口惜しさも残る。

2022年「DIOインプラントLAオープン」以来となる通算7勝目は再びお預けに。「なかなか差を埋めることはできなかったのは残念」とこぼした半面、今季ベストフィニッシュができたので良かった」と単独2位を喜んだ。「強風の中で(通算)20アンダーにのせられた。残りの試合で勝てるんじゃないかなというところまで戻ってこられた」。4日間でボギーは3つだけ。「ミスを最小限で抑えられている。やっと自分らしいゴルフになってきた」と勝負所を抑えたプレーに満足感がある。

パッティングの不調に端を発したスランプにより、夏場を迎える前にはポイントランクトップ60によるシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」の出場権確保にすら危機感を覚えた。「出たかった」日本ツアーのスポット参戦も取りやめ、米ツアーに専念。8月の「FM選手権」から直近5試合で4回のトップ10入りを決め、ランクは21位に浮上した。
次のターゲットはいよいよ高い。「今季、複数回優勝しているのが、ジーノ(ティティクル/タイ)だけ。そんなチャンス(が自分に)もあるんじゃないかなと思っている。残りの試合を全部勝つぐらいの気持ちで頑張りたいと思います」。言葉にも力強さが舞い戻った。(韓国・ヘナム郡/桂川洋一)