日本ハムがクライマックス・シリーズ(CS)最終ステージ(S)でソフトバンクに3連勝し、通算3勝3敗(ソフトバンクはアド…

 日本ハムがクライマックス・シリーズ(CS)最終ステージ(S)でソフトバンクに3連勝し、通算3勝3敗(ソフトバンクはアドバンテージ1勝含む)で並んだ。

 20日は阪神と戦う日本シリーズ進出をかけ、いよいよ最終第6戦が行われる。ポイントになるのはどこか。

 日本ハム打線は第3戦以降、計22得点と止まらない。最終S連勝スタートのソフトバンクが、防戦一方の展開を強いられている。

 まず、ソフトバンクの投手陣が、この勢いを封じなければならない。敗れれば終わりの一戦で、なりふり構わない起用になるかもしれない。

 第6戦の先発は中4日で第1戦に先発したモイネロ。先制点を与えると、チームが重苦しい雰囲気になってしまう。7回を零封した第1戦のような内容で抑え藤井、松本裕、杉山の勝ちパターンにつなぎたい。

 一方、日本ハムの投手陣は打線の援護を得て、主導権を握った継投ができている。

 逆転CS突破の先発を託されたのが、同じく第1戦に先発し、6回無失点に抑えた右腕の達。第6戦先発が頭にあったのかは分からないが、第1戦では、新庄監督は93球で降板させている。

 好調な日本ハムは上位打線を固定する傾向になっている。中核のレイエスは最終S通算打率5割超、4本塁打。この前にいかに走者をためるかだが、第5戦では3四球と勝負を避けられることが増えている。郡司や清宮幸らがカギを握る。

 ソフトバンクで好調なのは打率5割の柳町だが、打順編成に苦労している印象だ。第6戦では栗原、柳田のバットに期待したい。ともに、第1戦で達から安打を放っており、左打者コンビで突破口を開けるか。

 ソフトバンクは勝つか引き分ければ、日本シリーズへの進出が決まる。日本ハムは3連敗(ソフトバンクの1勝アドバンテージを含む)後に4連勝で逆転突破すれば、CS史上初。

 パ・リーグ王者が意地を見せるか、それとも日本一への下克上が始まるのか。(福角元伸)