<令和7年度秋季東海地区高等学校野球大会:津商5―4豊川(延長10回タイブレーク)>◇18日◇1回戦◇パロマ瑞穂球場 第…

<令和7年度秋季東海地区高等学校野球大会:津商5―4豊川(延長10回タイブレーク)>◇18日◇1回戦◇パロマ瑞穂球場

 第98回選抜高校野球大会の出場校選考の大事な要素となる秋季東海地区大会がこの日から始まった。初日は各県2位校と3位校の対戦となった。

 一昨年の優勝校となった際も、愛知県2位校としての出場だった豊川。この夏は好投手を2枚擁して優勝候補の一角にも挙げられていたが5回戦で享栄に敗退。この秋の新チームは大幅にメンバーが入れ替わったが、皆川 瑛翔投手(2年)や上江洲 由誠捕手(2年)のバッテリーが軸となって愛知県大会を勝ち上がってきた。

 優勝した一昨年秋の大会でも、愛知県2位で出場し、1回戦で三重県3位校の神村学園伊賀と対戦して快勝。そこから、勢いに乗って、大会を制した。それと同じシチュエーションとなっているだけに、豊川としては縁起のいい組み合わせだ。

 津商は、三重県内の公立校としては安定して上位進出を果たしている。この夏も決勝進出を果たして敗れはしたものの、津田学園に1対0と食い下がった。そして、この秋もしっかりと勝ち上がってベスト4に進出。準決勝では優勝した三重に敗れたものの、3位決定戦を制して秋季大会3年ぶりの進出である。

 豊川は初回に上江洲主将(2年)の三塁打と犠飛で2点を先取。皆川選手(2年)としては、投げやすい状況になった。津商は、5回に1点を返したものの、豊川も6回に二塁打の上江洲選手を5番・辻 瑛太選手(1年)が中前打で帰した再びリードを広げる。

 ストレート中心から変化球を多くしていくなど、投球構成を変えていき球数は多くなったが、皆川投手としては自分の投球を保って7回まで投げ切っていた。

 これに対して、突破口を切り開きたい津商は8回、3番からの好打順で宮本 昊史朗選手(2年)と中井 琉喜選手(1年)が連打して二死二、三塁となったところで、7番・平山 大祐選手(2年)が右越三塁打して2人が還って同点。平山選手は、「変化球が多くなってきたなと思っていたのですが、真っすぐに狙いを絞って、インコースの低めだったのですが、低く強い打球を撃とうという気持ちで、その結果がいい当たりになりました。ベンチからのみんなの声も励みになりました」と笑顔で振り返っていた。

 8回は申告敬遠も含めて3四死球で一死満塁のピンチを招いた津商だったが、大野 蒼空投手(2年)は、何とか踏ん張った。

 こうしてタイブレークに入ったが、どちらも先発投手がそのまま続投。津商は4番から、豊川は3番からという打順だったが、津商は二死一、三塁となった場面で6番の大野投手自らが右越二塁打を放ち2点を奪った。その裏は死球もあって無死満塁としてしまったが、そこからは犠飛による1失点のみで踏みとどまり、津商は何とか逃げ切って準々決勝進出を決めた。

 津商の宮本 健太朗監督は、「序盤に簡単に点を取られて苦しみましたが、しっかり粘ることができて、いい結果になって嬉しいです。打線は、皆川君をなかなか打てませんでしたが、守備でよく粘っていたのがよかった。大野も、勝負所で投球を間違えなかったのがよかった。よく、決め球はコントロールだよということを言っているのですけれども、今日はそれができたと思います」と、大野投手の粘りの投球を評価していた。

 豊川は、いい形での試合の入りだったのだが、長谷川裕記監督としては、そこから自分たちのペースを作り切れなかったのが痛かった。