今季70勝69敗の貯金1で3位に終わった巨人。リーグ連覇は逃したものの、阿部政権下では2年連続のAクラス入りを果たした。…
今季70勝69敗の貯金1で3位に終わった巨人。リーグ連覇は逃したものの、阿部政権下では2年連続のAクラス入りを果たした。今オフに主砲・岡本 和真内野手(智弁学園)がメジャー移籍の可能性もあり、FA戦線にも加わるとの報道もある。今季15ゲーム差をつけられ、独走状態だった阪神に食い下がるためにも、ドラフト指名での底上げも重要になりそうだ。
「ポスト岡本」よりも深刻な投手陣
今季はシーズン中盤に岡本が負傷で離脱。当初は打順が固定されずに71イニングタイムリーなしと得点力不足に悩まされた。メジャー移籍となれば一年を通して影響は大きく、ドラフト1位は大砲候補・創価大の立石 正広内野手(高川学園)の指名が硬いとみる。
ただし、立石は広島がすでに1位指名を公言しているなど、抽選は避けらない。仮にクジを外したとなれば、昨年ドラフト1位の石塚 裕惺(花咲徳栄)やトレード移籍のリチャード(沖縄尚学)、二軍にも育成ではあるが竹下 徠空(明徳義塾)、ティマら主砲候補が名を連ねている。無理に「ポスト岡本」を狙いにいくのではなく、即戦力投手の指名に切り替えるのではないか。
投手陣の成績を見ると、先発は規定投球回をクリアしたのが山崎 伊織(明石商―東海大)のみ。左腕は井上 温大(前橋商)、横川 凱(大阪桐蔭)が伸び悩んでいるため、先発左腕として期待できる明治大の毛利 海大(福岡大大濠)、竹丸 和幸(崇徳―城西大―鷺宮製作所)らが候補になる。両投手が先に他球団が指名されていれば、20年1位の平内 龍太(神戸国際大付ー亜細亜大)や21年ドラ1の大勢(西脇工ー関西国際大)ら4年時秋に評価を上げた投手を指名する傾向から、今秋の京滋大学野球で圧倒的な投球を見せていた花園大の藤原 聡大投手投手(水口)らも入ってくるだろう。
2位は近年のドラフトを見ると22年には外野手の浅野 翔吾(高松商)のクジを引き当て、2位でも外野手の萩尾 匡也(慶応ー慶応義塾大)を指名。23年は西舘 勇陽(花巻東ー中央大)の次に森田 駿哉投手(富山商ー法政大ーHonda鈴鹿)と投手を続けた。昨年も石塚の後に浦田 俊輔(海星ー九州産業大)と内野手。同ポジジョンを重ねる傾向にある。しかし今年は前述の通り投手力不足やプロスペクトの野手が多いことからも立石を指名して引き当てたり、外れ1位で野手指名したりすれば、2位は投手指名が妥当だろう。
先発の不安定さが影響し、中継ぎも60登板超えが3人、50登板超えが2人と負担がかかっている。FA補強との兼ね合いもあるが、早稲田大の守護神・田和 廉(早稲田実)を筆頭に、左腕で中央大の岩城 颯空投手(富山商)、仙台大の渡邉 一生(日本航空(通信制))など奪三振能力が高く、中継ぎ適正も持っている選手の獲得が得策と考える。
反対に1位で投手を指名したならば、岡本の移籍可能性も考慮して2位で大砲候補を狙いたい。特に現状の打線で一発を期待できる選手が少なく、残っていればパワーが自慢のJR東日本・高橋 隆慶(明秀日立ー中央大)や日本大・谷端 将伍(星稜)らがオススメだ。また三塁手に限らず大阪学院大のエドポロ・ケイン(日本航空)は打者として飛ばす能力に秀でており、チームのウィークポイントであるセンターを守れることも加味して指名があっても納得だ。
中盤以降で駒が不足している捕手と外野手の確保が必須!
3位以降でも指名ではコマ不足が顕著な捕手と外野手を指名すべきだ。外野手は重信 慎之介(早稲田実―早稲田大)ら育成含めて5選手が戦力外を受け、ヘルナンデスも退団が濃厚。キャベッジの去就も不透明なこともあり指名は必須だろう。上位候補とし上げたエドポロが獲得できていなければ、筑波大の岡城 快生 (岡山一宮)、愛知学院大の杉山 諒(愛産大三河)、早稲田大の尾瀬 雄大(帝京)ら中堅手の指名を。また浅野、三塚 琉生(桐生第一)ら若手に発破をかける意味でも、下位で残っていれば高卒3年目のJFE西日本・田中 多聞(呉港)や高校生27発の打撃が持ち味の垣内 凌(浦和学院)を、数年後のレギュラー候補として指名し、戦力アップに繋がると考える。
もう一つ薄いポジションが捕手だ。戦力的には岸田 行倫(報徳学園―大阪ガス)が定着。即戦力候補の指名は必要ないが山瀬 慎之介(星稜)以降の若手捕手を確実に1人は確保したいところだ。山瀬の一軍経験を積ませるためにも、指名は二軍で多くの試合出場が期待できる高卒捕手をオススメしたい。U18代表で巧みなバットコントロールを披露した藤森 海斗(明徳義塾)や同じくU18代表の大栄 利哉(学法石川)、高校通算13発のパンチ力が魅力の池田 栞太(関根学園)らの指名に期待したい。
阿部監督が率いて来季で3年目。長野 久義(筑陽学園―日本大―Honda)が引退を表明し、長らくチームを支えた主砲・岡本が海外移籍の可能性を残す。転換期の最中、今週木曜に迫ったドラフトでどんな決断を下すのか注目だ。
【巨人の今季成績】
143試合 70勝69敗4分
支配下人数 62人