<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:二松学舎大付7―1明大中野>◇18日◇2回戦◇コトブキヤスタジアム 早稲田実、…

<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:二松学舎大付7―1明大中野>◇18日◇2回戦◇コトブキヤスタジアム

 早稲田実、東海大菅生、岩倉、八王子など強豪校が相次いで姿を消し、波乱含みの大会になっているが、1回戦でこの春の都大会を制した東亜学園を破った昨年秋の都大会のチャンピオン・二松学舎大付は、危なげなく2回戦を突破した。

 二松学舎大付の強みは、バッテリーがしっかりしていることだ。1回戦同様、背番号11の左腕・川島 連十(1年)が先発した。1回戦では2回に失点しているだけに、「立ち上がりを、しっかり投げようと思いました」と川島は言う。3回まで打者9人に対し、奪三振3で1人の走者も出さない快調な立ち上がりになった。

 2回裏には7番・佐南 健生捕手(2年)の二塁打に、8番・川島の左前安打で1点を先制する。「真っ直ぐです。狙い球を絞って打ちました」と川島は言う。投手としての読みが打撃にも生かされた先制打だ。二松学舎大付は3回裏に4番・早坂 健太内野手(2年)の中前適時打で1点を追加する。

 しかし4回表、明大中野の2番・近藤 友樹内野手(2年)に四球を与え、最初の走者を出すと、ボークで二塁に進め、三塁手の失策もあって1点を返される。

 それでも川島は崩れない。この秋から明大中野の指揮官になった佐藤 晃平監督は、「狙い球を絞り切れませんでした」と語る。川島は、回によって投球のパターンを変え、140キロの速球にスライダー、カーブ、チェンジアップなどで緩急をつける。2年生捕手の佐南のリードを全面的に信頼しての好投だ。

 二松学舎大付は5回裏に2点を追加したのに続き、7回裏は2人の走者を置いて、佐南が本塁打を放った。明大中野の佐藤監督が、「あのホームランはきつかったです」と言うように、明大中野に決定的なダメージを与える一発だった。

 川島は「小高さんもいるので、思い切り投げることができます」と言う。1回戦は川島から背番号1の小高 稜真(2年)につないだように、エースの存在が、1年生の川島に安心感を与えている。ただ二松学舎大付の市原 勝人監督は、「完投するのも経験だと思います」と言い、川島は続投した。川島はコールドゲームでの完投はあるものの、9回を投げての完投は、公式戦ではまだない。それでも四球は4回に与えた1個だけと制球が安定していたこともあり、9回を投げ切っての球数は108だった。被安打3、奪三振11、失点1と、安定感と力強さが合わさった完投だった。

 二松学舎大付は、3回戦では東海大高輪台と対戦する。一方敗れた明大中野は来年に向け、佐藤新監督の下、打線強化をはじめとしてレベルアップを図る。