<令和7年度秋季近畿地区高等学校野球大会:智弁学園8-6近大付>◇18日◇1回戦◇さとやくスタジアム智弁学園(奈良1位)…

<令和7年度秋季近畿地区高等学校野球大会:智弁学園8-6近大付>◇18日◇1回戦◇さとやくスタジアム

智弁学園(奈良1位)が近大付(大阪2位)に逆転勝ち。5年ぶりのセンバツ出場に一歩前進した。

智弁学園の先発を任されたのがエースの杉本 真滉投手(2年)。最速147キロの速球を投げる大会屈指の左腕だ。

しかし、その杉本が大誤算。初回こそ三者凡退と順調な立ち上がりを見せたが、「空回りしてしまった」と2回表に乱れる。2四球で二死満塁のピンチを招くと、打撃妨害で先制点を献上。さらに1番・小久保 成逢内野手(2年)に右越え3点適時三塁打を浴びると、暴投で小久保の生還も許し、まさかの5失点を喫した。

さらに3回表には4番・吉岡 来輝投手(2年)にライトへのソロ本塁打を被弾。3回までに6失点と思わぬ展開となった。

それでも智弁学園は2回裏に1点、3回裏に4点を返して、1点差に迫る。すると、4回から杉本も本来の投球を見せ始めた。「冷静に投げろ」という小坂 将商監督の指示通りにテンポの良い投球で、近大付打線の勢いを食い止める。しかし、近大付の守備陣も粘り、1点ビハインドのまま試合は8回裏を迎えた。

8回裏の智弁学園は二死二、三塁と一打逆転のチャンスを迎える。ここで打席に立つのは2番の志村 叶大内野手(2年)。今夏の奈良大会決勝の天理戦では1点を追う9回裏、二死満塁のチャンスで代打に送られたが、左飛に倒れた悔しさを経験している選手だ。

「夏のこともあったので、チームを勝たせるバッティングをしたいと思っていました」という志村は初球のストレートを捉え、右中間を破る2点適時三塁打を放ち、逆転に成功。これが決勝点となった。

「夏は最後のバッターになって、ずっと自分に怒られていましたから、あの子が最後に決めてくれて、こっちとしてはめちゃくちゃ嬉しいですね」と語った小坂監督。夏の悔しさをバネに苦しい試合を勝ち切った。来春の甲子園を目指す中で大きな1勝になったことは間違いない。