厳しい表情でベンチから戦況を見守るソフトバンク・小久保監督(C)産経新聞社「2025 パーソル クライマックスシリーズ …

厳しい表情でベンチから戦況を見守るソフトバンク・小久保監督(C)産経新聞社
「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ(S)の第4戦が、10月18日にみずほPayPayドームで行われ、リーグ王者のソフトバンクが3-9で2位・日本ハムに完敗。2連敗で、アドバンテージの1勝分と合わせ、通算成績3勝2敗となった。
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ハムの主砲を止められない。打線が初回に4番・中村晃の適時三塁打で先制したが、今季13勝左腕の先発・大関友久が誤算だった。3回一死から四球を与えると、日本ハム2番の山縣秀にフェンス直撃の同点三塁打を許した。そして、続く3番のフランミル・レイエスに左越えの勝ち越し2ランを献上した。
さらに連打を浴びたところで、小久保裕紀監督は2番手・松本晴との交代を決断。わずか2回1/3、50球でのKOとなり、この回だけで4失点。試合の流れを完全に明け渡した。
レイエスには7回二死三塁からも、5番手・上茶谷大河が2ランを被弾。この局面では対戦前に、倉野信次投手チーフコーチがマウンドに足を運び、小久保裕紀監督の意図を伝えていた。申告敬遠はせずに、インコース勝負。ところが、5球目の内角低め149キロは、わずかに甘く入り、左翼席に運ばれた。
中継した『NHK-BS』でゲスト解説を務めた前オリックス監督の中嶋聡氏は、「これはちょっとあれですね…ベンチの意図が伝わらなかったですね」とポツリ。同じく解説の元ロッテ監督の井口資仁氏も「ベンチが敬遠せずに、インコースを攻めろという意図をバッテリーがどう理解していたのか」と疑問を呈した。
展開としても、19日の5戦目以降を見据えた投球にしたかった。井口氏は「これは明日(19日)どうするかという打席だった。ここで打たれてしまうと、明日につながってしまう」と論じ、「インハイでもいいですよね。仰け反らせるくらいじゃないと。インローだと意識を誘えない」と配球と制球の甘さを指摘した。
中継に映った小久保監督の表情に大きな変化はなかったが、内心は穏やかなはずがない。井口氏は「小久保監督もこらえてますね。昔の監督ならベンチを蹴飛ばしてますよ。ベンチの意図があって、わざわざ投手コーチがマウンド行ってますから」と厳しく断じた。
レイエスは今シリーズ4戦4発。勢いづく助っ人砲を止められなければ、あと1勝が遠いままだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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