◇国内女子◇富士通レディース 2日目(18日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観…

大きく後退した渋野日向子(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇富士通レディース 2日目(18日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観衆4043人)

初日「66」で国内ツアー初の首位発進を決めた渋野日向子が「76」をたたいて通算2アンダー21位に後退した。「今年のゴルフを象徴している感じ。超、悔しい1日」と首を振った。

初日にさえ渡ったグリーン上で、1番(パー5)から3パットボギーが先行した。「ちょっと手が入っちゃったな、反応しちゃったなっていう感じの外し方だった」と振り返る。そのストロークの違和感を、ラウンドを通してぬぐえなかった。セットアップは丁寧に、フェース面を合わせてからはリズムよく打てていた印象の初日に比べ、バックスイングのテンポがわずかにスローになっていた感もある。

タッチをなかなか合わせられず、際どい返しを残すシーンも散見された。その中でもショートアイアンをピンに絡めた3番でバーディを奪い返し、折り返して10番(パー5)でバーディ。ただ、初日もショットをカバーしていたパッティングにほころびが目立ったことで我慢しきれなくなった。12番からの3ホールで4つ落としたシーンに「なんか、いつも通りの自分だなって感じでした」とうつむきながらつぶやいた。

12番はセミラフからのセカンドを左にミスしてニアサイドのガードバンカーに入れた。高いあごも近く、最後は微妙な距離をしのげずダブルボギー。大きく打ち下ろす13番(パー3)も右ピンに対してアイアンショットのフィニッシュを崩し、手前からの寄せがショートした後のパッティングがカップをそれた。14番もフェアウェイから右ピンを狙うはずの2打目が左へ。「ショットも(ラウンド中に)だんだんひどくなっていったし、パターも短い距離を気持ち悪い感じで打ってしまった。何かが良ければ…」と悔しがった。

「76」でプレーした(写真は初日)

今季22試合(62ラウンド)をプレーしている米ツアーでも、2日続けてアンダーパーで回れたのは「ブラックデザート選手権」「全米女子オープン」「ショップライトLPGAクラシック」「ポートランドクラシック」の4試合のみ。日米ツアーでの連続予選落ちを5試合でストップしても、クリアできなかった課題への感情が上回る。

「超久々の最終日ですけど、こういう迎え方はしたくなかった。早く練習がしたいです」と練習場に直行した。福岡のスタジオに足を運び、キャリアで初めてパッティングの専門家から指導を受けたのは今週のこと。3時間のレッスンで見えた兆しを確かなものにしていくためにも、腰を据えた取り組みが必要なことは本人が誰より分かっている。(千葉市緑区/亀山泰宏)