8回一死まで無安打無得点の投球を続けた阪神・高橋遥人(C)産経新聞社「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」の…

8回一死まで無安打無得点の投球を続けた阪神・高橋遥人(C)産経新聞社
「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージ(S)の第3戦が10月17日に甲子園で行われ、リーグ王者の阪神が2位・DeNAに4-0で快勝。3連勝とアドバンテージの1勝と合わせ、通算成績4勝0敗で2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。
【動画】いざ日本一へ! 2025年10月17日 【阪神 vs DeNA】 佐藤義則の眼
初回に佐藤輝明の先制3ランが生まれると、先発左腕・高橋遥人も勢いに乗った。2~7回まで6イニング連続の三者凡退。8回一死から初の被安打を含む3連打を浴び、二死としたところで2番手・石井大智に交代したが、中継ぎエース右腕がDeNA1番・蝦名達夫を空振り三振に仕留めた。
8回一死までノーヒートノーランの快投を演じた左腕を「完璧だった」と評したのが、2002~04年まで阪神投手コーチを務めた佐藤義則氏だ。現役時代は阪急、オリックスで活躍し、セ・パ5球団で投手コーチを歴任した名伯楽は、10月18日に自身のYouTubeチェンネルを更新。「真っすぐの勢い、ベースの上での強さ、コントロールも抜群だった」と褒めちきぎった。
「完璧だった」からこそ、惜しいポイントを指摘した。8回一死。DeNAが代打・松尾汐恩を送り出した場面だ。カウント2-2と追い込んでからの5球目。147キロの高め直球を中前に運ばれ、大記録が消えた。
「ちょっと首を振り出したっていうのがね、気になっていた。高くいったのをヒットにされた。もったいなかったかなと。結果論であるけど、坂本(誠志郎)の配球で投げていたらどうだったのかなというふう、残念に思う1球だったかな。ノーヒットノーランできるんじゃないかなというくらいのイメージだった」
それでも、第3戦の“MVP”には高橋を選んだ。「CS初先発で7回まで無安打っていうのはなかなかできることじゃない。コントロールも変化球も、100点に近いピッチングをしてたと思います優勝決定の試合では、申し分なかった」と称賛を惜しまなかった。
数々の故障と手術を乗り越え、大一番で圧巻のパフォーマンスを発揮した29歳サウスポー。10月25日開幕の日本シリーズでも期待十分だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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