『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(3)群馬グリーンウイングス 塩崎葵葉 後編(前編:塩崎葵葉が振り返る…

『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(3)

群馬グリーンウイングス 塩崎葵葉 後編

(前編:塩崎葵葉が振り返る、荒木絵里香との出会い 「将来有望!」のかけ声に導かれてSVリーガーに>>)

 現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?


(c)古舘春一/集英社

 選手写真/SVリーグ

<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>

Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?

【オポジット】

牛島若利(白鳥沢学園高校)

【アウトサイドヒッター】

木兎光太郎(梟谷学園高校)、澤村大地(烏野高校)

【ミドルブロッカー】

黒尾鉄朗(音駒高校)、日向翔陽(烏野高校)

【セッター】

赤葦京治(梟谷学園高校)

【リベロ】

西谷夕(烏野高校)

「ウシワカ(牛島)は、"この人に上げておけば大丈夫"という安心感がありますね。彼がいることでチームが回ります。木兎さんは、チームを引っ張っていける。たまにしょぼくれちゃうけど、その強さも弱さも含めて、この人がエースだなって。澤村さんはキャプテンシーもそうだけど、ディフェンスもリベロ並み。いればチームがまとまる感じがあります。

 ミドルは、黒尾さんは相手をよく見ているし、味方のことも見えている。澤村さんとは内心、バチバチかもしれないけど(笑)。日向は、前向きなところもふまえて選びました。チームが苦しい時も引っ張ってくれそうですよね。持ち前の明るさで、落ち込んだ時の木兎さんにも『大丈夫』って。

 赤葦はどう攻撃するのか、いつも考えているし、木兎さんのしょぼくれもすぐ察知してくれそう。一番好きなキャラクターです。リベロは西谷。自分が監督なら、できるだけ明るいほうがいいので(笑)。日向もそうですが、明るいチームのほうが応援もしてもらえそうなので」

Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?

「木兎さんが赤葦に『"ムリ"ではなく"ムズカシイ"である‼』って言うシーンは自分のなかの名言です。いつもは赤葦が木兎を諭しますが、ここは木兎さんの言うとおり。無理は否定する言葉で、難しいは挑戦できる。自分も器用じゃないから、ここは共感できます!」

Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?

烏野高校vs白鳥沢学園高校

「ウシワカという個が強い白鳥沢学園に対し、烏野が一致団結で挑む構図が好きです。ウシワカを倒すことにこだわって、合宿の成果も出ていたし......。私も富山一ではスーパーな選手がいないなか、『団結すれば勝てる』と思っていたので。

 ちょうど春高の予選がある時に、監督が移動のバスで『ハイキュー‼』のアニメを延々と流していたんですが、いいイメージが湧いたのを覚えています。エースと言われているウシワカも努力しているのが伝わってきたし、大好きです!」

(連載4:群馬グリーンウイングス中野康羽は、京都橘時代にビーチとの「二刀流」で全国へ 目標は先輩の和田由紀子>>)

【プロフィール】

塩崎葵葉(しおざき・あおば)

所属:群馬グリーンウイングス

2000年5月22日生まれ、滋賀県出身。177cm・ミドルブロッカー。小学2年でバレーを始める。元日本代表の荒木絵里香に憧れてミドルブロッカーに。富山第一高校時代には春高バレーでベスト8に進出。日本女子体育大学4年時には全日本インカレ準優勝を経験した。2023年にVリーグのJAぎふリオレーナに入団。翌年7月に群馬グリーンウイングスに入団した。