20日に秋季関東大会準準々決勝を控えた山梨学院が10月上旬に練習を公開。打撃練習や走塁練習を入念に行い、選抜出場のかかる…
20日に秋季関東大会準準々決勝を控えた山梨学院が10月上旬に練習を公開。打撃練習や走塁練習を入念に行い、選抜出場のかかる大一番に向けて汗を流した。9日に抽選が行われ、初戦の相手が下妻一(茨城2位)と浦和学院(埼玉2位)の勝者に決定した。投打でチームの核となる菰田 陽生選手(2年)は「関東大会の初戦はセンバツがかかった試合です。対戦相手も決まり、チームの士気が上がってきました」と目をぎらつかせている。
菰田はこの秋から主将を務めている。「去年までは3年生の後ろに着いていくだけでした。今は積極的に声を出すようになりましたし、多く試合を経験している分、どれだけ自分が冷静に出来るかを大事にしています」と常に先頭に立ち、グラウンドでの存在感も一層増している。
秋の山梨大会では甲子園で右肘を負傷した影響で登板は回避していた。それでも高校通算の32本塁打の打撃は健在だ。2回戦、準々決勝では無安打に終わったが、準決勝の日本航空戦で2安打3打点の活躍を見せ、秋季山梨大会5連覇を手繰り寄せた。
新チームは夏の甲子園4強の旧チームに比べて経験値は劣る。特に野手は主力が抜けたため「まずは守備から流れを作って攻撃に繋げていく。去年の3年生は打撃が良く、自分たちはまだ成長段階なので徐々に上げていきたい」と菰田は言う。
特に旧チームで印象的だったのは打線の爆発力だ。甲子園では4試合で51安打35得点。初制覇を成し遂げた国民スポーツ大会でも7イニング制3試合で26安打17得点と打線が猛威を奮った。全国屈指の強力打線を形成した裏には、吉田 洸二監督がグラウンドに招いたある名将の教えが関係していた。
「年末に日本代表監督の小倉(全由)さんがグラウンドに来て打撃の指導をしていただきました。スイングするときの軌道などを教わってから、練習試合や公式戦でも結果が出るようになり、甲子園の猛打に繋がったと思います」
今現在も選手個人で名将から受けた金言を継続して行い、打撃向上に役立てているという。加えて体作りにも時間を多くあて、徐々に力強い打球も増えてきた。野手陣の奮闘に投手陣の柱である檜垣 瑠輝斗(2年)も「小倉さんが野手を教えてくださり、チームとしてもう一つ上に上がったと思う」と変化を感じ取っている。
菰田にとって3季連続となる甲子園出場がかかる。怪我も順調に回復し「関東大会では投げられる準備をしている」と前向きな姿勢を示している。「夏の甲子園にも出させていただいた。この学年でも甲子園に出たい」。主将として聖地へ帰還するためにも、初戦の勝利に全力を注ぎこむ。