テニスの全米オープン・車いすの部、男子シングルスで優勝し、パラリンピックと4大大会のすべてを制する「生涯ゴールデンスラ…
テニスの全米オープン・車いすの部、男子シングルスで優勝し、パラリンピックと4大大会のすべてを制する「生涯ゴールデンスラム」を史上最年少で達成した小田凱人選手(19)=愛知県一宮市出身=が17日、大村秀章知事や所属先の東海理化を訪ねた。
小田選手はこの日、全米オープンの優勝カップを手に愛知県公館を訪れた。大村知事は、2024年にあったパリ・パラリンピックの決勝戦を夜中まで観戦していたと明かし、「県民のみなさんはもちろん、日本中に感動を与えてくれた」と述べた。
小田選手は、来年のアジアパラ競技大会への出場も期待されている。開催について小田選手は、「僕も20歳になる年でメモリアルな大会になる。(車いすテニスは)実際に見た方がおもしろいと思うので、足を運んでもらえるような選手になりたい」と語った。
続いて所属先の東海理化(愛知県大口町)を訪れた小田選手。同社とは今年、4年間の所属契約を更新しており、約200人の社員らの出迎えを受けた。
小田選手は全米オープンについて「その日の調子だけではなく、これまで自分のやってきたことが結果として出ると思う。全米は『やり残したな』と思うことなく挑めた」と振り返った。現地で観戦したという二之夕裕美社長は「小田選手は毎年毎年、新たな目標ができるので我々はしっかりサポートしていきたい」と述べた。
小田選手は次の目標として、同一年に4大大会すべてを制する「年間グランドスラム」を挙げたうえで、「やっぱり来年はアジアパラが一番のビッグイベントになる。来年も全部勝つつもりで練習し、愛知での試合に向けて準備したい」と意気込んだ。(川西めいこ、辻健治)