平然と二刀流を再始動させた大谷(C)Getty Images リーグ連覇の行方は、偉才の投球に託される形となった。 現地…

平然と二刀流を再始動させた大谷(C)Getty Images

 リーグ連覇の行方は、偉才の投球に託される形となった。

 現地時間10月16日、ドジャースは本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に3-1で勝利。2年連続のワールドシリーズ進出に王手をかけた。

【動画】豪快に長打を放つ!注目を集めた大谷の屋外でのフリー打撃シーン

 ナショナル・リーグ連覇をやってのければ、今のドジャースの成熟度を物語る結果を手にできるわけだが、その勝利を託されるのが、現地時間10月16日のシリーズ第4戦のマウンドに立つ大谷翔平だ。

 今季に投打二刀流を再始動させた大谷は、今ポストシーズンでも存在感を発揮。打撃面では、打率.158、2本塁打、OPS.641と不振に喘いでいるが、投手としてはフィリーズとの地区シリーズ第1戦に登板。6回(89球)を投げ、被安打3、3失点、9奪三振と試合を作った。

 悲願達成のキーマンとなっている大谷。そんなスターへの称賛の声は米球界内でも尽きないわけだが、幾度となく発信している球界OBの一人が、C.C.サバシア氏だ。

 2000年代にガーディアンズ(当時インディアンス)やヤンキースに在籍した19年のキャリアで、MLB通算251勝、3093奪三振をマークしたサバシア氏は、今年1月に米野球殿堂入り。名実ともにレジェンドと呼べる名投手だ。

 そんな米球界の酸いも甘いも知るOBは以前から大谷を「地球上で最高の選手」と称えてきたわけだが、今も称賛の言葉は尽きないという。現地時間10月1日に米版『Yahoo! Sports』のポッドキャスト番組「Boardroom」に出演したサバシア氏は、「野球の歴史において、オオタニとジャッジはどれくらいの位置にいる?」と問われ、「俺がオオタニの話をすると怒るやつらもいるけど、彼は俺が現役だった時に1イニング見ただけで、『俺が見た中で最高の選手だ』と思ったよ」と再強調。そして、偉才への想いを朗々と語った。

「身体がデカくて、速くて、強い。そして誰よりも遠くにボールをかっ飛ばすし、投げるボールだって速い。本当に信じられない存在だよ。正直に言ってオオタニと比べられる相手はいない。よくベーブ・ルースと比較されるけど、彼ですらオオタニに匹敵するとは思わない。そんな選手はいないんだよ」

 さらにサバシア氏は、二刀流継続が「当たり前」と見る風潮に異論も唱えている。

「毎日のように俺は感嘆とさせられるんだ。オオタニにね。人々はちょっと彼の存在価値を当然のように思っている節があるけど、あんな選手は二度と現れないってことをもっと感じてほしい。もちろん、投打二刀流をやる選手は出てくると思うけど、あれだけのレベルで両方をこなせる選手は絶対に出てこない」

 百戦錬磨のレジェンドに、ここまで言わせてしまう大谷は、緊張のブルワーズ戦でいかなる活躍を見せるか。その一挙手一投足には、文字通り世界の熱視線が注がれている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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