【NASCAR】第33戦:South Point 400/ラスベガス モータースピードウェイ(日本時間10月13日)【映…
【NASCAR】第33戦:South Point 400/ラスベガス モータースピードウェイ(日本時間10月13日)
全米で高い人気を誇るストックカーレース、NASCAR(ナスカー)の第33戦が開催。レース終盤、2台のマシンがピットロードへ入ろうとした際に接触してしまうアクシデントが発生し、その意外な原因に放送席も驚かされた。
全267周で争われるレースも残り60周を切ったあたりで、タイ・ギブスの54号車とアレックス・ボウマンの48号車は5位争いをしていた。2台はタイヤ交換のタイミングも重なっていたようで、同時にピットロードへ向かおうとした。他のレース同様、NASCARでもピットロードは速度制限が設けられているため、まずは前を走っていた54号車が急減速をする。しかし、後ろの48号車は減速が追いつかなかったのか、ピットロード入り口あたりで54号車に後方から追突してしまった。
14日の中継で実況の野村達也氏も「ピットに入る所で…」と言葉が止まり、この場所でのクラッシュに理解が追いつかなかったようだ。一方、接触した瞬間は白煙が上がったものの、2台はそのまま自チームのピットへたどり着き、ピット作業を終えてコースを出ていく姿が映し出されている。
このアクシデントを見た解説の古賀琢麻氏は、「ああいうことが起きやすいんです。このレーストラックは」と、ピット入口でスピードが落としきれないという、このコースの特徴を指摘。さらに、「ピットインするターン4くらいから、(この時間帯は)西陽が入ってきて(ドライバーが周囲の状況を)見えてないんです」と現役ドライバーらしい説明を加えている。
ここまでのレース中にも何度かインカーカメラの映像が西陽によって見えにくい場面があったが、思わぬ自然の難敵が生み出した意外過ぎるアクシデントであった。最終的にタイ・ギブスは終盤のクラッシュでリタイア。アレックス・ボウマンは7位でフィニッシュしている。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)