◇国内女子◇富士通レディース 初日(17日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観…

渡邉彩香の新ドライバーが火を噴いた(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇富士通レディース 初日(17日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観衆2389人)

32歳・渡邉彩香の長いキャリアでも「さすがに初めてです」と笑う“奇策”が的中したのかもしれない。「67」で首位と1打差の5アンダー2位タイ発進。通算6勝目を挙げた7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来のトップ10スタートとなった。

クラブセッティングがユニークだ。1Wが2本も入っている。かつてフィル・ミケルソンが、「マスターズ」を開催するオーガスタナショナルGCでドローとフェードを打ち分けるため2本のドライバーを入れてプレーしたことはあった。渡邉の場合、ちょっと事情が異なる。

「いま、新しいドライバーを打っていて…」。ブリヂストンの最新モデル「B-Limited BX1★TOUR」を鋭意テストしている段階。数字はしっかりと性能面の進化を反映しており、「10ydくらい前に行っている感じですし、スピンも少ない。練習場でのデータは抜群にいい」と太鼓判を押す。ただ、もともと左を向いているヘッドが好きな生粋のフェードヒッター。少し“逃げ顔”の新作を実戦で使うことに一抹の不安もあった。

新たなモデルをテストしているのは、1Wショットの感覚自体が良くなってきているタイミングだからこそ。試合でイヤなイメージを作って調子を崩すようなことはしたくない。かといって数字の違いは無視できないレベルで、試さないのももったいない。相反する気持ちに折り合いをつけるため、優勝した試合でも使っていたエースの「B-Limited B1 LS」をお守りとして入れておくことにした。「1球でもちょっと違うと思ったら、もとに戻そうと思って」

幸い、エースドライバーの出番はなかった。「全部、新しいのを打ちました。まずまずだったと思います」。515ydのパー5となる後半16番では、グリーンエッジまでの残りが210ydを切る飛距離が出ていた。代わりに抜いた4番アイアンの距離も、「先週からちょっと“飛ぶ”5番アイアンにしていた」ことで対応できた。

悩ましいのは2日目以降のクラブセッティング。「いいスタートをして、上で戦うとなった時にドライバー2本はどうなんだろうっていうところもないわけじゃない。ちょっと(チームで)相談しながら…」と笑って思考を巡らせた。(千葉市緑区/亀山泰宏)