2025年は5位・広島とわずか1ゲーム差ながらも最下位に沈み、3年連続でBクラスとなったヤクルト。特に今年は二軍もイース…
2025年は5位・広島とわずか1ゲーム差ながらも最下位に沈み、3年連続でBクラスとなったヤクルト。特に今年は二軍もイースタン・リーグ最下位とチーム全体で苦しい戦いが続いた。
また、今季限りで高津臣吾監督が退任し、池山隆寛二軍監督が一軍監督に就任。主砲・村上 宗隆(九州学院)のメジャー移籍が濃厚となっており、大きな転換点を迎えようとしている。“新生池山ヤクルト”のスタートとなる今ドラフトは、どのような指名をすればよいのだろうか。
1位は“ポスト村上”の指名がマスト!“13番目”指名で投打の柱を確保できるか?
ヤクルトは2018年ドラフトで根尾 昂内野手(大阪桐蔭)のくじを外してから、投手の1位指名が続いてきた。だが、4番・村上がメジャー移籍することや大学生内野手が豊作なドラフト市場であることを鑑みても、1位入札は“ポスト村上”を指名する可能性が高い。
中でも、初回入札は競合必至と言われる創価大のスラッガー・立石 正広内野手(高川学園)を予想する。昨年のドラフトでは金丸 夢斗(関西大)の競合を避け、中村 優斗(愛知工業大)の一本釣りに成功したが、元々は競合を厭わず、目玉選手を積極果敢に狙う球団である。
くじを外した場合も、引き続き、“ポスト村上”候補の獲得を狙いたい。法政大の三塁手・松下 歩叶内野手(桐蔭学園)を筆頭に、青山学院大の小田 康一郎内野手(中京)らが候補になるだろう。小田内野手はコンタクト力に優れた中距離打者タイプで、現在一塁がメインだが、高校時代は投手兼三塁手であった。ヤクルトは一定の俊敏性があれば、打力を評価し、コンバート前提で指名する球団でもある。村上は入団後に捕手から三塁手にコンバートし、大学時代に一塁手であった北村 恵吾は現在二塁や三塁をこなしている。松下内野手、小田内野手ともに1年目から茂木 栄五郎ら現有戦力と競うことができ、一定の活躍が期待できる存在だ。
そして、今年は2位指名が一番早く、いわゆる“13番目”の指名権がある。補強ポイントに囚われず、評価の高い選手を指名することが理想だが、1位で内野手を確保できた場合には、2位指名は投手になると予想する。投手陣は長年の課題であり、今オフには6人の支配下投手が戦力外となっており、投手の指名も一定数必要な状況だ。
残っていれば、花園大の最速155キロ右腕・藤原 聡大投手(水口)、亜細亜大の最速152キロ右腕・齊藤 汰直投手(武庫荘総合)など、ホップ成分の高いストレートを持ち、奪三振力の高い投手を獲得したい。2023年ドラフト以前はバランスの取れたまとまったタイプの投手を多く指名してきた。だが、昨年のドラフトは、1位指名の中村優をはじめ、荘司 宏太、廣澤 優とゾーン内に強度の高いボールを投げられる投手を指名するなど、方針の転換がうかがえた。今年のドラフトでもその路線を継続するならば、上記で挙げた花園大・藤原投手や亜細亜大・齊藤投手が当てはまる。
13番目の指名を生かし、1位と2位で投打の柱となれる選手を獲得できるかが、大きなポイントになりそうだ。
3位以降はセンターラインの徹底強化
3位指名以降は、投手に加え、ショート、センターなど、センターラインの選手を指名すべきと考える。
ヤクルトはカテゴリーを問わず、遊撃手を積極的に指名する球団であり、直近10年で遊撃手を指名しなかったのは、2016年と2022年のみ。下位指名で獲得した長岡 秀樹、伊藤 琉偉の戦力化に成功し、昨年のドラフト4位・田中 陽翔も将来を期待させるパフォーマンスを見せている。
一方、矛盾する形になるが、元山 飛優、小森 航大郎を放出したことや怪我人が重なったことで、今年はファームで二遊間をこなす選手が不足し、西武から山野辺 翔の緊急補強を強いられた。これまでのドラフト方針や現在のチーム編成を考慮すると、今年も二遊間をこなす選手の指名が予想される。候補を挙げると、横田 蒼和内野手(山村学園)、新井 唯斗内野手(八王子)、半田 南十内野手(日大藤沢)らになるだろう。
外野手は両翼タイプではなく、センターができる選手を指名したい。塩見 泰隆の故障が続き、俊足タイプの岩田 幸宏が飛躍の兆しを見せたが、まだまだ薄いポジションだ。
センター候補として、筑波大・岡城 快生外野手(岡山一宮)、大阪学院大・エドポロ ケイン外野手(日本航空)、JFE西日本・田中 多聞外野手(呉港)など、岩田と異なるタイプのセンターを獲得し、層を厚くしたい。
池山新監督は複数年契約と報じられている。即戦力の選手だけでなく、中長期的な目線でドラフト指名を行っていきたい。
【ヤクルトの今季成績】
143試合 57勝79敗7分
支配下人数 57人(村上宗隆を含む)