他球団を圧倒する豊富な戦力を抱えるドジャース。その強さに他球団からは……(C)Getty Images“世界一軍団”が今…

他球団を圧倒する豊富な戦力を抱えるドジャース。その強さに他球団からは……(C)Getty Images
“世界一軍団”が今年もポストシーズンで無類の勝負強さを発揮している。現地時間10月16日、ドジャースは本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に3-1で勝利。2年連続のワールドシリーズ進出に王手をかけた。
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怒涛の連勝で21世紀初のワールドシリーズ連覇に突き進むドジャース。今ポストシーズンで1敗しか喫していないチームは彼らのみで、まさに敵なしの強さを発揮していると言えよう。
もっとも、豊富な資金力で数多のスター選手たちを獲得し、分厚い戦力を維持するドジャースの“1強化”には、他球団から懸念が示されているという。米スポーツ専門局『ESPN』の敏腕記者ジェフ・パッサン氏は、年俸総額が下位6球団の合計に匹敵するドジャースが連覇を果たせば、MLB内でのサラリーキャップ制度(年俸総額やチーム予算に上限を設ける制度)導入を推す声が「今以上に強くなる」と伝えた。
他球団との資金力は明らかに違う。ドジャースも40人ロースター枠内で9選手をトレードで獲得しているものの、大谷翔平、フレディ・フリーマン、ブレイク・スネルらはいずれもFAで獲得し、さらに山本由伸、キム・ヘソンはポスティングで契約。パッサン記者も「ドジャースは『新たなヤンキース』であり、現状では誰よりも資金力があり、支出にも積極的だ」と論じている。
あくまでドジャースに非はないとの見解を示すパッサン記者だが、「ナショナルリーグの優勝決定シリーズの勝者によって、2027年にMLBが無事に開催されるかが決まる可能性がある」とも指摘。2026年12月1日に失効される労使協定を新たに定める際に、MLBのオーナー側がサラリーキャップ制度の導入を今まで以上に強く要求し、ロックアウトも辞さない構えであると伝えている。
ドジャースの強さが際立つ現状に不満を覚える他球団の幹部は少なくない。パッサン記者によれば、「ドジャースが年俸総額下位6球団の年俸額に匹敵する大金を補強に費やしていることについて、公の場でも、さらに私的な場でも、声高に批判してきたMLBオーナーたちは、彼らが勝ち続ければ、より激しく非難するだろう」と論じている。
ただ、選手会側はこれまでも給与が一定額に制限されるサラリーキャップ制度の導入に反発。現在も「サラリーキャップ制度が交渉のテーブルに残っている限り、話し合いの余地はない」という意向を明らかにしており、オーナー側との労使交渉が泥沼化する可能性は大いにありそうだ。
21年にはスポーツ史上最長となる232日間のロックアウトも行われたMLBだが、26年以降の話し合いはどのように進むのか。「ドジャースが四半世紀ぶりにワールドシリーズ連覇を達成すれば、数々の論拠を手にする」オーナー側と、「ドジャースが、年俸総額が4分の1しかない“平均的なチーム”に敗れたと反論できれば、財政力に関わらずチーム作りの才覚は存在するという主張できる」選手会の交渉を左右する上でも、今季のポストシーズンの行方は重要なものになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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